あかぬけなくても美味しいよ!

家に帰ると、さっそくお春ちゃんとまあばあちゃんはサツマイモをむきました。
むき終わると、次は乱切りします。鍋いっぱいになった頃、お春ちゃんが、
「まあちゃん、私、サツマイモ切るのしんどなってきたわ。」
「じゃあ、これくらいにして、水にさらした分だけ揚げて、お芋さん届けましょうか。」
「まあちゃん、私より三つも上やのにお芋さん切るの早いなぁ。私が一つ切る間に、まあちゃんは五つ切ってるもん。」
疲れた様子のないまあばあちゃんを見てお春ちゃんが感心したように言いました。
「そう?」
まあばあちゃんはもう天ぷら鍋を用意して油を温めています。
その間に砂糖を溶かしています。
とっても手際がいいです。
「ほーら、揚がってきたわ。はい。味見してちょうだい。」
まあばあちゃんは来たばかりの大学芋を小皿に入れて、お春ちゃんに渡しました。
「ん! おいしいわ。」
お春ちゃんは満足そうに頷きました。
アツアツの大学芋を少し冷まして、タッパーに詰めていきます。
「みんな喜びはるなぁ」
「そうね。あかぬけないお菓子なのに、喜んでくれて嬉しいわ。」
まあばあちゃんが嬉しそうに言いました。
「私が余計なことしてたから、日ごろにお世話になってる人にご無沙汰やってんな。吉川さんに昼も晩御飯も用意して……一日中とられてた気がするわ。何してるこっちゃ分からんな。」
お春ちゃんはため息をつきました。


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お芋ほりからの帰り道

お芋ほりからの帰り道、お春ちゃんが言いました。
「なあ、まあちゃん、なんか最近、雰囲気がええなぁ。朝の散歩も感じエエし、楽しいわ。」
まあばあちゃんも思っていました。吉川さんは一日中愚痴ばかり言うので、まあばあちゃんも心が重くなっていつも疲れていました。でも今は、
「私もよ。お散歩仲間のみんなにもよく会うし、楽しいわ。」
そう言って、まあばあちゃんんは空を見上げました。澄んだ青空はどこまでも広がって吸い込まれそうです。
「ええ気持ちや。まあちゃん、季節の中で秋が一番好きやわ。冬が来る前触れやのになぁ。」
「あら、冬は冬で楽しいこといっぱいあるわよ。オコタで暖まっておミカン食べたりお菓子を食べたり。」
「ホンマやなぁ。こうしてまあちゃんと二人で話しながら歩いると、私幸せやなって思うわ。」
お春ちゃんがしみじみと言いました。
そんなお春ちゃんの横顔をまあばあちゃんはそっと見ながら思いました。世話好きで人のいいお春ちゃん、昭雄さんに続いて吉川さんもいいようにされて、お春ちゃんは落ち込んだようです。
でも、困った人を放っておけないそんなお春ちゃんだからこそ、まあばあちゃんは好きなんだと思いました。


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まだまだ元気いっぱい!

「ばあちゃん大丈夫か?」
オッチャンは畑からあぜ道に上がるのを手助けしてくれました。
「お義母さん、いけますか?」
「頼むわ。」
お春ちゃんも助けてもらって「うんこらしょっ」と道に上がりました。
「おおきに。」
「疲れてませんか?」
「ぜんぜん疲れてへんわ。もっと頑張れるで!」
お春ちゃんは元気よく言いました。
お春ちゃんがご機嫌に話すので、オッチャンも嬉しそうです。
「ほな、ばあちゃん、お義母さん、ここで待っててくださいや。すぐに車かえて迎えに来ますよって。」
「私達はゆっくり歩いて帰るから、大丈夫。」
「ほな、ばあちゃん、後で、芋、持って行くから。待っててな。」
「いつもありがとう。気をつけてね。」
オッチャンは軽トラの窓から手を振ると、まあばあちゃんとお春ちゃんの横をゆっくりと通り過ぎて行きました。


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たくさん掘ったよ。

「ばあちゃん、手伝いに来てくれとったんかいな、おおきに」
オッチャンが軽トラを止めて声をかけてきました。
「あら、お仕事は?」
「今。昼飯に帰るところや。」
「まあ、もうそんな時間?」
まあばちゃんが驚いて言いました。
「ようさん、芋、掘り出してくれたんやなあ。ばあちゃんがいててビックリしたわ。」
「通りがかりにお父さんを見つけて、お芋と遊んでたの。」
「シンドならんかと心配するわ。腰大丈夫か?」
オッチャンは嬉しそうにポンポンと話しかけてきます。
「こう見えてもお芋ほりは得意よ。」
まあばあちゃんが得意げ言うと、オッチャンは二カッと笑って
「ほな、運ぶわな。」
と言いました。オッチャンは、お芋さんを入れたプラスチックの箱を軽々と運んでいきます。
「軽トラいっぱいになってしもうたな。二箱ほど、ばあちゃんとこに降ろしてもええか?」
「この前のもまだあるのよ。」
まあばあちゃんはニコニコして言いました。


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まあばあちゃんは芋ほり名人

畑に着くと、あのカッコイイ人のお父さんが一所懸命に芋を掘っていました。
「こんにちは、お手伝いに来ました。」
まあばあちゃんが声をかけると、嬉しそうに振り返りました。
「ありがとうございます。この通りの体なので、なかなかはかどりません。」
そう言って、お芋の入ったプラスチックの箱を指さしました。
そこにはたくさんのサツマイモがありました。
「わあ! たくさん! 私らのするところあらへんやん。」
お春ちゃんが驚いて言いました。
「来てもらって助かります。」
と、頭を下げてくださいました。
まあばあちゃんは畑に入るとサツマイモの弦を持って、「うんしょ」っと引っ張ると、赤くなったお芋がバラバラとたくさん出てきました。
「まあちゃん、うまいなあ」
とお春ちゃんが感心して言いました。
「そりゃそうよ。家が百姓だったから慣れてるわ。小さい頃は畑仕事を良く手伝ったわ。」
「へぇ、ほな私はサツマイモを箱に入れるわ。」
「あ、今、掘り出したところだから、土が湿気てるでしょ。乾いてから入れた方がいいわよ。」
「はいはい。まあちゃんは芋ほり名人やな。」
とお春ちゃんは嬉しそうに言いました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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