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二人で一緒に

「ひろ子ちゃん。」
「なあに?」
「今度、お母ちゃんがしんどくなったら、おばあちゃんにも教えてね。体を冷やさないとほうがいい時もあるのよ。」
ひろ子ちゃんはしっかり頷きました。
「おばあちゃんと一緒に看病しましょう。ひろ子ちゃんがしんどくなったときは、お母ちゃんかおばあちゃんに言うのよ。体がおかしいな。いつもと違うなと思ったら。絶対に教えてね。」
「はい。」
「ほんまに、だれも助けに来てくれへんわ。」
お春ちゃんが、足を押さえながら家の中に入ってきました。
「お春ちゃん、どうしたの? 大丈夫?」
「それがな、そこで足くじいてしもてん。せやから、さっきまで庭の石に座ってたんや。蚊は来るし難儀こっちゃ。私はこの家とは相性が悪いわ。」
お春ちゃんの顔を見ると、おでこが赤くなっています。
「あら、お春ちゃん、ケガしてるわ。」
まあばあちゃんがお春ちゃんの顔を見て驚きました。
「かめへんかめへん。こんなん唾つけといたら治るわ。」
と言ってお春ちゃんは笑いました。


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ひろ子ちゃんの看病

「ありがとう、まあおばちゃん。」
「邦ちゃんの好きなもの作ってくるわね。ゆっくり休んでね。」
まあばあちゃんは邦ちゃんをそっと優しく握り返すと、おでこを撫でました。
「はい。」
邦ちゃんは子どものように素直にうなずいて、そっと目を閉じて安心したように眠りました。
まあばあちゃんは邦ちゃんが眠ったのを見届けるヨッコラショっと立ち上がり、台所に立ちました。
邦ちゃんの大好きななすびのお浸しを作るためです。
他にも焼きナス、それに、作り置きにできるおかずを作ります。
ひろ子ちゃんが手伝ってくれました。
「おばあちゃん、お母ちゃん、良くなるよね。」
「もちろんよ。次に目を覚ましたら、もう治ってると思うわ。」
「ほんと?」
「ええ。もう熱も下がったし、体を休めれば大丈夫よ。」
「よかった~」
ひろ子ちゃんはホッとした様子で言いました。
「ひろ子ちゃんはえらいわね。お母さんのおでこを冷やしてあげて。」
「お父ちゃんと変わりばんこで冷やしたの。でも、よくならなくて……。おばあちゃんはおでこじゃなかったね。わきを冷やしてたね。今度はひろ子もそうするね。そうしたらすぐによくなるね」


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邦ちゃん大丈夫?

オッチャンの家に着くと、ひろ子ちゃんが飛び出てきました。
「あ! おばあちゃん! お母ちゃんのお熱が下がらないの!」
ひろ子ちゃんはまあばあちゃんにしがみついてワンワン泣きました。
邦ちゃんは、クーラーのきいた涼しい部屋で休んでいました。
「まあおばちゃん!」
邦ちゃんはまあばあちゃんの顔を見ると嬉しそうに笑いました。
「どうしたの? ひろ子ちゃん心配で泣いてるわよ。」
まあばあちゃんが言うと、
「すみません。大したことはないですけど……」
起き上がろうとする邦ちゃんを止めると、まあばあちゃんは邦ちゃんのわきの下にタオルでくるんだ保冷剤を入れました。
しばらくすると、邦ちゃんの熱は下がってきました。
「暑さ負けね。しっかり休んだほうがいいわ。」
「ありがとう。まあおばちゃん、」
邦ちゃんはまあばあちゃんの手を握りました。


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邦ちゃんが夏バテ

「ひろ子ちゃんや邦ちゃんは大丈夫? 夏バテしてない?」
まあばあちゃんが何気なく聞きました。
「それが、ひろ子はおかげさまで元気なんやけど、邦ちゃんが倒れてしもうて……」
「邦ちゃんが?」
まあばあちゃんはビックリしました。
「えらいこっちゃ!」
お春ちゃんもビックリしました。
「そやけん。医者に行ってきてんけど、なかなかなんやわ。」
「まぁ……」
「それで、精つけてもらおう思ってウナギ買ってきてんけど、ばあちゃんのお浸し食べたいって言うんやわ。」
「お安い御用よ。でも、心配だから、今から様子を見に行っていいかしら?」
「そら、有難いわ。おおきに。ばあちゃんの顔見たら、邦ちゃん、いっぺんに元気になるわ。」
オッチャンはホッとしたように笑いました。
「熱は?」
「昨日、点滴打ってもろたけど、下がらへんのや……」
「そう……、ちょっと待っててね。」
まあばあちゃんは、お薬と、あるだけの氷を持ちました。
「行きましょ!」
まあばあちゃんが、玄関のカギを絞めている間にオッチャンは荷物とジロとミミちゃんを車に乗せました。
「まあちゃん、待って! 私も行くから!」
お春ちゃんも慌ててついてきました。


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暑さがマシに?

「お母さん、吉川さん、またなんかあったんでっか?」
オッチャンが心配そうに尋ねました。
「それがな……」
吉川さんと心愛ちゃんのことを話しました。
「そうでっか……、あの人も次から次へと大変やなぁ……。それにしてもええお孫さんですなぁ」
「そやろ? あの子は不幸になってほしいないわぁ。そんなわけで、また吉川さんと付き合いが始まってしもうてな。ちょっと参ってるんやわ」
「付き合いって、難しいもんですな。」
珍しくお春ちゃんとオッチャンの話が弾んでいます。
「ほな、帰りますわ。暑い日が続いてますよって、体、気ぃ付けてくださいや。」
と言って頭を下げました。それから、まあばあちゃんを見て
「ばあちゃんもやで。」
と言いました。
「そやけど、まあちゃんの言う通り、天神さん過ぎたら、ちょっだけ暑さがマシになったように思うわ。」
「そうでしょ? そして、お盆が過ぎたら、朝晩にいい風が吹くような感じがするの! この暑さを神様が天国に持って行ってくれはるから」
「でも、あれやな……」
「なあに? お春ちゃん。」
「まあちゃんの説やと、私が天国行ったとき困るわ。神さんが暑いの持って帰ってきはったらかなわんわぁ」
お春ちゃんが言いました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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