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ひどい言葉

「でも、ひろ子ちゃんは始めるのが遅いくらいなのに、今からでもしっかり練習しないと困りますよ。」
ピアノの先生はなかなか帰ろうとせず、あれやこれやと言います。
「先生、わしらは別にひろ子をピアニストにしよう思てるんと違います。ひろ子がピアノを好きで毎日楽しそうに弾いてるから習わせようと思っただけです。そやから気にせんといて下さい。」
「そうです。それは大事なことです。」
オッチャンの言葉に先生は、自分のペースに持ってこれたと思ったようで大きく頷きました。
「南先生はひろ子を大事にしてくれはりました。先生はなんでひろ子を爪弾きにしはるんですか?」
オッチャンは声を抑えていましたが、怒っていることは伝わってきました。
先生は黙ってしまいました。
「こんどはだんまりでっか?」
先生は、まあばあちゃんの後ろに隠れているひろ子ちゃんに冷たい視線を向けました。
「先生の事、ご両親になんて言ってるの? まだ小さいのに怖い子だわ。
「ひろ子は、先生の事、何にも言うてません。あの日、先生がひろ子を置き去りにして、他の生徒さんとスケートに行ったことを私が納得できなくて止めることにしたんです。我が子を仲間外れにされて平気な親はいません。だからもう構わないでください。」
邦ちゃんは毅然とした態度で先生に言いました。
先生は、ムッとした様子で、
「本当の親子でもないのに、よく言えますね。」
まあばあちゃんは、思わず先生を見上げました。
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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
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