冷たい視線

「なんや、先生の話聞いてたら、うちの方が大分悪いような気がしますわ。すんまへんでしたなぁ」
お春ちゃんは、先生に気負けしたようでペコペコしていました。
まあばあちゃんはそれを見て嫌な気持ちになりました。
口は笑っていても温かみの少しもない先生の目が、まあばあちゃんを不快にさせます。
お春ちゃんには優しい口調で話しながら、まあばあちゃんには冷たい視線を向けるのがたまらなく嫌でした。
(ひろ子ちゃんもこんな風にされていたのかしら……)
そう思うと居ても立ってもいられなくなりました。
「お春ちゃん、わたし、先にひろ子ちゃんのところに行くわね。」
まあばあちゃんはお春ちゃんの返事を待たずに、ゆっくりとシルバーカーを動かしました。
お春ちゃんは慌てて、
「待ってぇな。私も行くから。」
「あ、私も一緒に行きます。止めるなら止めるキチンとしてもらわないといけないので……」
慌てたように先生もついてきました。
先生の『キチンとしてもらわないと……』この言葉がまあばあちゃんの中では決定的でした。この先生は危険な人だと思いました。
邦ちゃんはきちんとした人です。
自分が悪くなくても礼を尽くしたはずです。
先生と話す必要はないようにしているはずです。
邦ちゃんの事をだらしのないような言い方をした先生を、まあばあちゃんは信用できませんでした。
関連記事
スポンサーサイト


読んでいただいて有り難うございます。
もし良かったら、ポチしてくださると嬉しいです。 にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
良かったらポチお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

sidetitleフリーエリアsidetitle
sidetitlePRsidetitle


sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleカウンターsidetitle
sidetitle天気予報sidetitle

-天気予報コム- -FC2-
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitlePRsidetitle


アフィリエイト・SEO対策



sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleリンクsidetitle
sidetitleQRコードsidetitle
QR