どう言えばいいの?
「吉川さん、お豊ちゃんもお春ちゃんも私も、あなたを気の毒に思って精一杯のことをしてきたと思うわ。お春ちゃんなんて年金の中から、あなたの家賃から生活費まで出してきたのよ。これ以上何をしろっていうの? それに、お豊ちゃんをあんなに悪く言っておいて、一緒に住みたいなんて……」
「悪くなんて言ってないわよ。お豊ちゃんの至らないところを私が補ってあげるって言ってるのよ。」
「吉川さんに、補ってもらわなくても十分にやっていけてるから、お豊ちゃんとマコちゃんを心配しなくても大丈夫よ。」
吉川さんは、うるさそうにまあばあちゃんを見ました。
「マコちゃんところのハッピーちゃんやカイちゃんを嫌いでしょ。どうするつもり?」
「犬のこと言ってるの? 別に嫌いじゃないわ。犬を家の中で飼う方が変なのよ。毛は抜けるし、この立派な家に合わないわよ。」
吉川さんはまあばあちゃんに頼むことはできないと諦めたのか、またインターフォンを押し始めました。
「吉川さん」
まあばあちゃんが呼びかけましたが、知らん顔しています。
「ねぇ、吉川さん。」
「なによ!」
「その姿を教え子さんが見たらきっとガッカリするわ。もし偶然、ここに越してきてたらどうするの?」
吉川さんはまあばあちゃんを無言で忌々しそうに見据えると、プイっと帰って行きました。
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「犬のこと言ってるの? 別に嫌いじゃないわ。犬を家の中で飼う方が変なのよ。毛は抜けるし、この立派な家に合わないわよ。」
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まあばあちゃんが呼びかけましたが、知らん顔しています。
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