分からなくなる……

「お豊ちゃん、来ないな目に遭ってるて、全然気ぃ使へんかったわ。ごめんやで……」
お春ちゃんが謝りました。
「本当にゴメンね。」
まあばあちゃんも謝りました。
「ううん。そんなん……だぶん、知らん顔してたら、そのうち来なくなると思うから……」
お豊ちゃんが元気のない声で言いました。
「わたし、明日から、お豊ちゃんの家に来てもいい? 吉川さんが諦めるまで。」
「そんなん、大変やん。いつの事か分からへんよ。」
「でも、一人だと心細いでしょ? 一人より二人よ。マコちゃんのいない間だけでも協力させて。ね?」
まあばあちゃんはお豊ちゃんの手を握りました。お豊ちゃんはポロっと涙をこぼしました。
「ありがとう。……本当はすごく心細かったんよ。頭がおかしくなりそうやったんよ。」
「お豊ちゃん。」
「こういうのって、あんまり続くと、家に入れないと悪い人みたいで……」
「何を言うとんのや。この間、居座られて難儀したばっかりやろ?」
「でも、よう分からんようになってくるんよ。」
お豊ちゃんはホッとしたのかシクシク泣き出しました。

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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
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