本当の友達

今日も朝から先生のお父さんは柵につかまって歩いています。
「だいぶん、軽やかになってきましたね。」
まあばあちゃんが声をかけると、先生のお父さんがにっこり笑っていいました。
「みなさんのおかげです。歩けるって事はいいですね。」
「せやで、人間、自分の足で歩けんようになったらそら寂しいもんやで。」
お春ちゃんが言うと、
「本当にそうですね。」
と先生のお父さんがうなずきました。
「わたしも、いっとき寝たり起きたりの時があってんけど、あん時は何をする気も起きへんかったわ。」
「そんな時があったんですか? シッカリしてはるから、そんな時があったなんて感じがしませんね。」
先生のお父さんが、意外そうに言いました。
「そんなことないで。そけやどな。グズグズしてたら、まあちゃんに布団を引っぺがされて、外に引きずり出されてん。」
「ええ!」
先生のお父さんは、驚いたようにまあばあちゃんをマジマジと見つめました。
「お春ちゃん!」
あの時は、邦ちゃんが昭雄さんに追い出されて、お春ちゃんが悔しいさから寝込んでしまったからです。
「ホンマやんか。ウソ言うてないで~」
お春ちゃんは、まあばあちゃんがキュッとにらんでもどこ吹く風です。
「でも、心から心配してくれる友達は、本当に有難いですね。」
先生のお父さんが、しんみりとした口調で言いました。
関連記事
スポンサーサイト


読んでいただいて有り難うございます。
もし良かったら、ポチしてくださると嬉しいです。 にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
良かったらポチお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

sidetitleフリーエリアsidetitle
sidetitlePRsidetitle


sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleカウンターsidetitle
sidetitle天気予報sidetitle

-天気予報コム- -FC2-
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitlePRsidetitle


アフィリエイト・SEO対策



sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleリンクsidetitle
sidetitleQRコードsidetitle
QR