分かってくれた。

「うわ~ん。かんに~ん。」
さっきの子どもたちの声が聞こえてきました。大きなカバンを持った中学生の男の子に、さっきの一人が襟首を捕まえられて引きずられています。もう一人の子はオロオロとついてきています。
そうして、まあばあちゃん達のところまで来ると、グイッとまばあちゃん達の前に突き出しました。
「あやまれ!」
「ごめんなさい。ごめんなさい。もう言いません。かんにんしてくださ~い。」
小学生の男の子は、涙と鼻水でクチャぐちゃになった顔で謝りました。
「ちゃんと謝れ!」
中学生の男の子は、小学生の男の子の頭をグイっと前に倒しました。
「うわ~ん。兄ちゃん、かんにん~。おばあちゃん。ごめんなさ~い。」
「すみません。弟がひどい口の利き方をして、申し訳ありませんでした。」
キリッとした言葉遣いで中学生の子は深く頭を下げました。
「ええんや。私も小さい子相手に大人げなかったわ。せやけど、なんぼ小さい子でも言うたらアカンことは、アカンのやで。」
お春ちゃんが言うと、小学生の男の子たちは
「ごめんなさい。」
とまた謝りました。
「分かってくれたら、ええんや。かしこい子やな。二人とも。ええお兄ちゃんがいて幸せやな。お兄ちゃんの言うことよう聞きや。」
小学校の男の子たちは、「うん」とうなずきました。
「ほな、学校へ行き。遅刻したら今度は先生に怒られるがな。」
男の子たちとお兄ちゃんは、丁寧に頭を下げて、走っていきました。
少し行くと、立ち止まって振り返り、大きく手を振りました。
お春ちゃんとまあばあちゃん、先生たちも大きく手を振りました。
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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
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