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あれ? 朝に会ったよ。

居間に行くと、お豊ちゃんが出来立ての生姜湯を用意していました。
「さ、暖まるわ、どうぞ。」
「おおきにおおきに」
「お豊ちゃん、これ、先に貼ってきたほうがいいわ。」
と言ってまあばあちゃんが、貼るカイロを渡しました。
「ありがとう。でも、お風呂でしっかり暖まったわ。」
「それでも、貼った方がいいわ。」
「うん。」
「後ろ向き! 私が貼ったるわ。神経痛は腰のところに貼るのが一番や!」
お春ちゃんはペラッとお豊ちゃんのセーターをめくると、ペタッとカイロを貼り付けました。
「なあ、お豊ちゃん、あんたもう知ってると思うけど、ピアノの先生とあのカッコエエ人結婚するんやろ」
「ええ、知ってるわ。だってお父様がいつもマコちゃんのお仕事手伝ってくれてはるから。」
「ああ、せやったな。あのかっこエエ人あんたの隣に住んでるもんな。」
「そうよ。それにピアノの先生のお父さんも仲良しでしょ。」
「そやそや。あの3人は、えーっと、ほら、大学が同じやねんな。」
「そう……」
「そやけど、お父さん、どっちも体不自由やのに、若い二人が出て行ったら大変やな。新婚早々、親と同居いうのも気づまりやろうしなぁ……」
お春ちゃんが、心配すると、
「それがね、ピアノの先生のお母さんが倒れてね。入院したのよ。」
「ええ!」
お春ちゃんもまあばあちゃんもビックリしました。だって今朝、お話したばかりだからです。


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お買い物から帰ってきたよ

まあばあちゃんが、シップを買って戻ってきました。
ジロもミミちゃんも裏口のワンちゃん専用の入り口を覚えたのか、まあばあちゃんが帰ってきた音を聞きつけて転がるように走ってきてくれました。ハッピーちゃんもカイちゃんも一緒になってクルクルします。
「迎えに来てくれたのね。ありがとう。さ、お家に入って美味しいものを頂きましょう。」
ミミちゃんが抱っこ抱っことせがみます。
「ミミちゃん、ゴメンね。荷物があるからね。抱っこは後でね。」
まあばあちゃんが言いますが、ちっとも話を聞いていません。
「あ。まあちゃん、お帰り!」
お春ちゃんが顔を出しました。
「お豊ちゃんは?」
「お風呂に入ったら、良うなったみたいやわ。今、ショウガ湯作ってるわ。」
「そう、良かった。やっぱり温めるのが一番ね。」
「あれ、まあちゃん、カイロも買ってきたんかいな。」
「お豊ちゃん、また暖房つけないかもしれないでしょ」
「そやなぁ。あの子は始末屋やからな」
「それで、カイロなら貼ると思って。」
「エエ考えやわ。」
お春ちゃんも、ウンと頷きました。


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暖かくしよう

「お豊ちゃん、お風呂に入って体を温めましょ。神経痛は温めるのが一番よ。」
「ありがとう。まあちゃん。」
お豊ちゃんがヨッコラショっと立ちました。痛いために腰を曲げたまま歩いています。
「お豊ちゃん、ちょっと辛いけど体を伸ばして歩くと、痛みが大分マシなるわ。座るときもなるべく体をまっすぐにしてると、全然違うのよ。」
お豊ちゃんは体を曲げて壁をつたい歩きしていましたが、まあばあちゃんの言う通り、
「イタタタ」
と言いながら、腰を伸ばしました。
「あら、ほんと! 嘘みたいに治ったわ。」
お豊ちゃんは嬉しそうに言いました。
「でも、芯から冷えを取らないと、また痛くなるから、お風呂に入りましょう。」
「分かったわ。お湯を入れてくるね。」
「私はその間に張り薬持ってくるわ。」
まあばあちゃんが言うと、お春ちゃんはお豊ちゃんに、
「あんた、家に張り薬も無いんかいな!」
バツが悪そうに頷きました。
「あんた、こけたりしてもすぐ要るのに家に置いとかなアカンで」
お春ちゃんは呆れたように言いました。


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お春ちゃんが怒った。

「悪いことは重なるものね。」
お豊ちゃんは寂しそうに笑いました。
「お豊ちゃん、マコちゃんは?」
まあばあちゃんが聞くと、
「おとといから東京に行ってるの。」
お豊ちゃんは、腰が痛むのか無意識に腰を撫でています。
「ルリちゃんが風邪ひいたンも、あんたのその神経痛も自分のせいやで!」
お春ちゃんが怒ったように言いました。
「え? どうして?」
「あんた、マコちゃんがおらんから言うて電気代ケチって暖房付けてへんやろ!」
「そんなことないわよ。」
「そんなンすぐ分かるねん。」
お春ちゃんが怒ったように言いました。
「マコちゃんがおるときは、家の中、入ったら、ぬくうて嬉しいなるけど、あんたが一人の時は、家中寒うてかなわんわ。」
「そんなに寒い?」
「当たり前や。それが証拠にルリちゃんは風邪ひいてしもたし、あんたは腰痛出るねん! あんた、いったい何してるねん!」
お春ちゃんは本当に怒っていました。



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お豊ちゃんが、なかなか出てこない

「お豊ちゃ~ん、おるか~? お春が来たで~!」
お春ちゃんがインターフォンを押しながら叫びます。
お豊ちゃんよりも早く、ハッピーちゃんとカイちゃんが飛んできてくれました。
マコちゃんがオッチャンに頼んで、裏口にハッピーたち用の出入り口を作ってくれたので、庭と家の中を自由に行き来できるのです。
「ハッピー、カイ、お母ちゃんを呼んできて!」
お春ちゃんが言うと、ハッピーたちはおいでよっと言うように、前足でポンと地面をたたきました。
「あ、出てきたわ。」
お豊ちゃんがやっと出てきました。なにやら腰のあたりをさすっています。歩くのも辛そうです。
「お豊ちゃん、腰痛いの?」
まあばあちゃんが心配そうに聞きました。
「そうなの。朝起きたら腰が痛くて痛くて難儀してたの。」
「るり子さんは?」
「るりちゃんも風邪をひいて昨日から休んでるの。」
「そら大変やったな。」
「もう、だいぶおさまったわ。入って入って」
と言いながら、お豊ちゃんはずっと腰をさすっています。



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お日様が昇ってから散歩しましょう

「なあ、まあちゃん、お昼食べたら、お豊ちゃんのところに行かへんか?」
食事の用意をしているまあばあちゃんにお春ちゃんが言いました。
「そうね。行きましょう。お正月からこっちお豊ちゃんに会ってないものね。」
「そやで、お豊ちゃんが、朝一番の散歩は血圧に悪いから、お日さんが昇ってからにしぃや言うもんやから、一日のまわりがどうもおかしいわ。」
「そうね。でも、血圧は怖いから、この頃は氷点下になるとこともあるし。教えてもらって良かったわ。」
「そやねん。救急車に乗るようなことなったらかなわんからな。気ぃ付けんとな。」
今まで、まあばあちゃん達は、お日様が昇らないうちからお散歩に行っていました。
ジロ達は嬉しそうですが、まあばあちゃん達は、起きてすぐに寒い外へ出かけるのは、体に良くないのだそうです。
まあばあちゃん達は、朝が早いので出かけるまでの時間がとても長いのですが、ここはお豊ちゃんの言う通りが一番なのです。


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お春ちゃん、上手!

「『高砂や』をお豊ちゃんと3人で謡うのはどうや!」
お春ちゃんは、ポンと手を叩いて言いました。
「『高砂や』を?」
「そや!」
「いいわね。頑張りましょう!」
まあばあちゃんが言うと、お春ちゃんは謡いだしました。
「♪~ 高砂や~ この浦舟に帆をあげて~♪」
「あら、お春ちゃん上手!」
「そやろ? 主人が謡曲好きでな。私もちょっとやっててん。」
「まあ! すごい! 全然知らなった。」
「私は古臭いと思って好きちゃうかってんけどな。教えてもろといて良かったわ。」
お春ちゃんは照れくさそうに笑いました。
「お春ちゃん、嬉しそう……」
「なんや。高砂や~言うてたら嬉しいなってきて。」
そう言うと、お春ちゃんはまた謡い始めました。


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お祝いしたい!

「なぁ、まあちゃん、ピアノの先生ところの話、知ってるか?」
「なあに?」
「ピアノの先生あのカッコのエエ人つかまえたみたいや。」
「え?」
「さっき、新聞取りに行ったらなピアノの先生のお母さんが歩いてはったんや。ほんであいさつしたらそのこと教えてくれたんや。」
「まあ!」
まあばあちゃんもチョコチョコお豊ちゃんに話を聞いていて、そうなれば嬉しいと思ていました。
「何か、この4月に結婚するそうや。次の日曜日にうちにも挨拶に来るって言うてはった。」
「まあ! それは目出たいことだわ。何かお祝いしなくちゃ!」
まあばあちゃんは嬉しくて飛び上がりたい気持ちでした。
「結婚式言うても内輪でするらしいわ。先生のお父さんも仕事に復帰して間もないしな。」
「そうね。それがいいわ。でも、何かしたいわ。」
「そやな~。若い人らやから何がええやろ~。」
お春ちゃんもウーンと考えました。


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オッチャンのおかげ

「お春ちゃん、私たちは幸せね。邦ちゃんの旦那様のおかげでお野菜いっぱい頂けて。」
「ほんまやな~。私ら菜っ葉とか買ったことないな。」
「そうよ。いつもいつも新鮮なお野菜を頂けて。」
「あの人、まあちゃんの事、母親みたいに大事にしてるな。まあちゃんが喜ぶから作ってるって聞いたことあるわ。」
「まあ! 母親だなんてもったいない。有難いわ。そんなこと言ってくれるなんて。これからはもっと畑のお手伝いをしないとね。」
まあばあちゃんは嬉しくなってにっこり笑いました。
「ほんまや。婿さんのおかげで大分助かってたんやな~。あの人、何作っても上手やしな。」
お春ちゃんが嬉しそうに頷きました。
「土のついたお野菜なんてスーパーには売ってないものね。」
「そうやで。キレイでええけど、なんてちゅうか頼りないわ。」
お春ちゃんもウンウンとうなづきながら言いました。


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白菜の値段が!

「なあ、まあちゃん、駅前のスーパー、えらい値段で白菜売ってたで!」
お春ちゃんは美容院から帰ってくるなり、開口一番に言いました。
「え?」
「いくらか当ててみ!」
「そうねぇ……、年末は400円くらいだったから……500円くらい?」
「おしい! 600円やったわ! もう白菜の値段と言えんな。それも大きいんと違うでこ~んなんや。」
とお春ちゃんは両手で白菜の形を作って見せました。
「後で、ジロら連れて見に行くか?」
「どうして?」
「何でって、一回、見とかんでええか?」
「ううん。行かない。家にいっぱい新鮮なお野菜があるもの。」
「それもそやな。見てみ。もろたやつ生き生きしてるわ。昨日の鍋、美味しかったわ。」
「ほんとにいつも有難いわ。」
まあばあちゃんはオッチャンに感謝して言いました。
「今日は、水菜のサラダとハンバーグやろ? トモちゃん喜ぶわ。」
「ええ。」
トモちゃんの嬉しそうな顔が浮かんできました。


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オッチャンの好物

「まあばあちゃん、なんかええニオイするけど……」
オッチャンが言うとまあばあちゃんは、
「ああ、黒豆とゴマメを二度炊きしてるの。なかなか無くならなくて……」
まあばあちゃんがションボリして言いました。すると、オッチャンが幸せそうな顔で
「ほな、わしにくれるか? わし、ばあちゃんの煮豆もゴマメも大好きや!」
「いいの? 手伝ってくれるの?」
「わしは、ばあちゃんの作ったもん大好きや。邦ちゃんも好きやから喜ぶわ。」
「じゃあ、タッパーに入れるわね。」
「おおきに、おおきに! 簡単でエエから。」
「あんた、助かるわ。人気のうて、なかなか売れへんのよ。うちらだけやと減らへんわ。縁起物やのに難儀なこっちゃ。」
お春ちゃんも縁起物がいい形で貰ってもらえて嬉しいのか、いつになくオッチャンによく話しました。
「若い人はハイカラやからなぁ。」
オッチャンも嬉しそうに答えていました。


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オッチャンが野菜を持ってきてくれた

まあばあちゃん達がお庭の掃除を終えて、お茶を飲んでいると、
ピンポーン、ピンポ-ンとインターフォンがなりました。
「誰かしら?」
「ばーちゃーん。」
「あら!」
オッチャンの声です。
玄関に行くと、オッチャンが白菜を持って立っていました。
軽トラにも大根や白菜がたくさんのっています。
「いやな。さっき見廻り隊終わって畑に行ったら、みんな大きいに育ってったから引っこ抜いてきたんや。ばあちゃんに漬物つけてもらおう思って。」
「まあ、立派に育って美味しそう。」
「上がって上がって今。お茶入れるわ。」
「アカンアカン。わし、畑の帰りで泥だらけやから、裏にまわらしてもらうわ。」
「わあ! エエ大根やんか! おでんにしたら美味しそうや。」
お春ちゃんも嬉しそうに笑いました。
「あんた、仕事は?」
「わしの仕事は、家の中を切ったり叩いたりする仕事やから、正月から家の中、騒がしたらあかんと思いまして。松の内はおとなしゅうしとこうと思いまして。すんません。」
オッチャンは申し訳なさそうに言いました。


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ゴマメをたくさん食べよう

「なかなか減らんなぁ……。ジロのご飯に混ぜとこか?」
お春ちゃんが、残ったおせちを見て言いました。
「ダメよ。お醤油とか砂糖がたくさん入ってるから。」
実は、まあちゃんとお春ちゃんが作ったゴマメや黒豆がまだ残っているのです。
食事の度に出しておくのですが、みんな、どうも手が伸びないようです。
今朝も朝食の時に出しておきましたが、まあばあちゃんとお春ちゃんはおかいさんなので、食べるのですが、トモちゃん達はパンなのでどうにも片付きません。
邦ちゃんの作ったおせちは元旦になくなったのに……、
まあばあちゃんはさみしい気持ちになりました。
昔ながらのおせちは人気がないようです。
「まあ、気長に食べよ。偉い人らが少子化で悩んではるからな。イキのええゴマメみたいな子らがたくさん生まれるように、うちらがゴマメ食べんとな!」
「私たちがたくさん食べても仕方ないわよ。」
まあばあちゃんが言うと、お春ちゃんは、
「まあまあ、細かいことはええがな。」
「来年は少なめに作るわ。」
「そやな。」


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町の活気

お正月が過ぎて、堺の町も朝早くから仕事に行く人が忙しそうに、道を急いでいます。
「お早うございます。」
「あら、いってらっしゃい。」
「行ってきま~す。」
まあばあちゃんとお春ちゃんが家の周りをきれいにしていると、お仕事に行く人が声をかけてくださいます。
まあばあちゃんとお春ちゃんは、掃除そっちのけで幸せそうに挨拶します。
「ええ朝やな。町もいつも通りや。活気があるわ。」
「ほんとね。」
「おせちも、ほとんど邦子とルリちゃんがしてくれたしな。楽さしてもろたわ。」
「ほんといいことばっかりね。」
まあばあちゃん達はいつもながらの黒豆、レンコン、ごまめを煮ました。
邦ちゃん達のおせちを見たときは、時代の流れを感じました。
「そやけど、今時のおせちはカラフルやな。ルリちゃんがケーキ焼いてきたのには驚いたわ。」
「わたしも!」
まあばあちゃんは嬉しそうに笑いました。


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新年のお散歩

「去年は社長のおかげで、仕事をさせて頂けて、本当に夢のようです。一生懸命に頑張りますので、今年もよろしくお願いします。」
ケンちゃんはお父さんいあたまをさげてお礼を言いました。
「もう挨拶はそれくらいにして乾杯しよう。」
恭子ちゃんに言われてみんなで新年のお祝いをしました。
ケンちゃん達が帰った後、まあばあちゃんとお春ちゃんはジロとミミちゃんの散歩に出かけました。
「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
会う人会う人、新年の挨拶をしてくれました。
その度に、お春ちゃんが嬉しそうに言いました。
「まあちゃん、おめでとうってええ言葉やな。今年もなんかええこといっぱいあるような気がするわ。」
「ほんと、今年もよろしくね。お春ちゃん。」
「わたしの方こそよろしくな。まあちゃん。」
まあばあちゃんとお春ちゃんはそっとシルバーカーを押しながら、ニッコリ顔を見合わせました。


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ケンちゃん達も新年の挨拶に……

「あれま、ジロはやきもち焼いてたんやな。ミミはウマいこと回るもんな。ジロは顔に出んよって気ぃ付けたらんとアカンな。」
お春ちゃんはしみじみ言いました。
――ピンポーン、ピンポーン――
「だれかな?」
トモちゃんはそう言うと玄関に行きました。
「なんや、正月早々気のきかんやっちゃな。」
お春ちゃんはそう言って黒豆をひとつ口に入れました。
「お父さん、ケンちゃん達がご挨拶に来てくれたよ。」
出迎えに行ったトモちゃんが戻ってきて言いました。
「おめでとうございます、今年もよろしくお願いします。」
ケンちゃんはそう言って丁寧に頭を下げました。
「こちらこそよろしくお願いします。」
お父さんも丁寧に返しました。
「今年もいいことありそうな気がするわ。」
恭子ちゃんも嬉しそうに一緒にるり子さんとにっこり笑って言いました。


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ジロ達もおめかし

「ん? ジロもミミも、いつもとどっか違うなぁ……どこやろ?」
この頃は、寒いので、ジロもミミちゃんも犬用の暖かい服を着ています。今日はとりわけオシャレです。
「分かった!ミミは耳に可愛らしいリボンをつけてるし、ジロは蝶ネクタイつけてるからなや! へぇ、ちょっとリボンつけるだけでえらい変わるもんやなぁ……」
お春ちゃんは感心したように言いました。
「そやけど、あんまり可愛らしいにしたら犬とりに盗られるで」
お春ちゃんがそう言って笑いましたが、ジロとミミちゃんは何を言ってるのか分からないらしく、キョトンとしていました。
ミミちゃんは、プイっと知らん顔をして、お父さんの膝の上にのぼると眠り始めました。
ジロはそれを羨ましそうに見ていました。
「ジロ、おいで!」
トモちゃんが呼ぶと嬉しそうにピョンとトモちゃんのところに行きました。トモちゃんにキューっと顔を寄せています。
「ジロ、そんなに押したら倒れちゃうよ。」
トモちゃんもキューっと抱きしめました。


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明けましておめでとうございます。

「あけましておめでとうございます。」
元旦の朝は、新年の挨拶ではじまります。
元旦はいつものキッチンではなくてお座敷のテーブルに料理を並べていました。
長寿を願う車エビ、何事も見通せるようにとレンコン、まめまめしく働くようにと黒豆、色とりどりのおせちです。
今日は恭子ちゃんとトモちゃんが、お料理を運んでいます。
まあばあちゃんとお春ちゃんはきちんと着物を着て座っています。
トモちゃんも普段着ではなくてオシャレにキメています。
「トモちゃん、キレイになったなぁ!」
お春ちゃんが嬉しそうに言いました。
「どうしたの? お春おばあちゃん?」
トモちゃんが驚いて聞くと、
「いやな。こんなちっちゃい頃から知ってるトモちゃんが、こんなきれいな娘さんになって、なんや嬉しゅうてなぁ。」
お春ちゃんの言葉にみんな嬉しそうです。
「昨年中は本当にありがとうございました。今年も頑張りますのでご協力のほど、よろしくお願いします。」
お父さんが盃を上げて言いました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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