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お芋掘りに行こう

「ねぇ、まあちゃん、お芋掘りに行かへんか?」
縁側で、ジロとミミの毛をすいているまあばあちゃんにお春ちゃんが声を掛けました。
「今日?」
「そうや。」
「でも、たくさん、いただいたのに……」
昨日、オッチャンが「大学芋作ってや」とたくさん届けてくれたのでした。
「そやけど、コナン君のお母さんやユキちゃんのお母さんにも持って行きたいねん。吉川さんのことで、気ぃ悪ぅにしてるやろ? それに婿さんもいつでも来てやって言うてたがな。」
「じゃあ、行きましょう。」
まあばあちゃんが気軽に返事したので、お春ちゃんはホッとしました。
実は、まあばあちゃんも行きたかったのです。散歩の途中であのカッコイイ人のお父さんがオッチャンの畑でお芋ほりをしている姿を見たのでした。昨日も今日もです。
不自由な体を一所懸命に動かしてお芋を掘っていました。
でも、オッチャンがいっぱい持ってきてくれたのに、厚かましいかなと悩んでいたところ、お春ちゃんが誘ってくれたので、同じ気持ちで嬉しくなりました。
お春ちゃんも気づいていたのですね。


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お春ちゃんの悪口

「毎日毎日、家に置いてくれって……」
「ああ……、でも、マコちゃんは、丁寧に話して怒ったりせぇへんやん。練れた人やんか」
「……うん……そうなんやど……」
「なに? 教えて!  この際やから、きちんと知っときたい!」
「私(お豊ちゃん)を家に置いて、自分を置かないのはおかしいって、あんだけ働かせてこの仕打ちはヒドイとか、犬の方が大事なんておかしいとか……」
お豊ちゃんは、言い淀みました。
「まだ、ほかにあるのん……」
「お春ちゃんのせいて息子に家を追い出されたとか、次の家を探してくれなかったとか……ほかにもいろいろ……毎日言いに来るの。居留守を使っても、ずーっとインタフォンを押し続けるのよ。買い物にも行けなかったわ。それで、マコちゃんも堪忍袋の緒が切れてしまったのよ」
『いろいろ』のなかには、お豊ちゃんへの悪口が入っているのだと、まあばちゃんは思いました。以前、吉川さんから散々聞かされたからです。
「うちらより、お豊ちゃんの方が、ひどい目に遭ってるな……」
「お春ちゃん、吉川さんとは距離を置いた方がいいわ。」
「私のせいで、あんたらにまで迷惑かけて……」
「ううん。お春ちゃんは悪くないわ。吉川さんがお春ちゃんを悪く言うなんておかしいわ。普通、親戚でもそこまでしてくれないわよ。でも、吉川さんはお春ちゃんに感謝なんてしてなかった。悪口ばっかり言ってたんよ。」
「あんたの家に乗り込んでた時もか……」
お豊ちゃんは答えませんでした。でも、それが答えかもしれません。


朝の吉川さん

「あ……、吉川さんだわ。」
コナン君のお母さんが吉川さんに気が付いて、会釈しました。
まあばあちゃんも吉川さんの方を見ると、吉川さんは、ジーっとこちらを見ていました。
お散歩仲間と吉川さんの間に、なにかピーンとした空気が流れます。
まあばあちゃんは、
「吉川さん、おはようございます。」
と言って手を上げましたが、プイっと横を向いて離れていきました。
「吉川さん、怒ってるんやろか……」
お春ちゃんがポツンと言うと、お豊ちゃんが深刻そうな顔で言いました。
「私に怒ってるんやともうわ。」
「え? なんでや?」
お春ちゃんが驚いて尋ねると、
「吉川さん、毎日訪ねてくるので、マコちゃん怒ってしまったのよ。」
「ええ!? あの優しいマコちゃんが?」
お春ちゃんさらに驚いて言いました。


吉川さんは犬嫌い

「やあ、久しぶりに会えて嬉しいわ。なんや出会えへんかったなぁ。どないしてたん。散歩の時間変わったんか?」
お春ちゃんが、嬉しそうに聞きました。
「ううん。うちの子すぐに飛びつくから迷惑かけるでしょ? だから……」
コナン君のお母さんが言いました。
「なんでや。可愛らしいやんか。なぁ。なんぼでも飛びついてや。」
とお春ちゃんが、コナン君の頭を撫でました。
「違うのよ。吉川さん、あの人犬嫌いでしょ。だから……」
「あ……」
お春ちゃんは思い出したらしく、少し固まってしまいました。
「コナンは嬉しくなるとすぐにズボンに足をかけるでしょ。吉川さんに飛びつくと、ズボンをパンパンパンパン一所懸命はたくのよ。なんか居たたまれないのよね。わたしはコナンが可愛いし……」
「わたしなんて、この間散歩してたら『一緒に歩きましょ』って。寄って来はって……」
「それから……?」
コナン君のお母さんが聞くと、
「ユキのうんこ拾ったら、吉川さんに『外でうんこさせてるんですかぁ?』って聞かれたんよ。なんかムカッとしたわ。私たちはこの子たちが好きやけど、苦手な人がいるのも分かってる。だから、迷惑かけないように気を使ってるつもりよ。なんなの。あの人」
ユキちゃんのお母さんは思い出してプンプンして言いました。
「ほんまやな。そらそや。ゴメンやで……」
「どうして、お春ちゃんが謝るの?」
コナン君のお母さんが不思議そうに言いました。
「うん、……」
お春ちゃんは、ますます元気がなくなりました。


久しぶり~!

次の日の朝、散歩に行くと、
「待って! 待って~! まあちゃん、お春ちゃん」
お豊ちゃんが呼んでくれました。振り返るとコナンちゃんのお母さんもいました。
「あら、お豊ちゃん久しぶり、コナン君のお母さんも! 久しぶり」
「あんたら、まだ朝早いのにそんな大きな声出して!」
お春ちゃんが、キュッとにらんで言いました。
「ごめんごめん。慌ててしまって。二人とも足が速いんやもん。」
お豊ちゃんが言いました。
「爽やかになって、この子たちも楽しそうですね。」
ジロ達も久しぶりに会って嬉しいのかほたえています。
ミミちゃんも気になるらしくシルバーカーから身を乗り出しています。
「この子たちの嬉しそうな顔を見ていると、心が和みますねぇ。」
コナン君のお母さんが目を細めて言いました。
「お早うございます。」
雪ちゃんのお母さんも来ました。
「ロッキーも向こうから来たわ。」
相変わらず、のしのしとお母さんを引っ張っています。
みんな笑顔でほっこりします。
朝の散歩がこんなに楽しいなんて! ここしばらく無かったことです。
まあばあちゃんとお春ちゃんは幸せそうに顔を見合わせました。


吉川さんとバッタリ出会いました。

駅前のスーパーからの帰り道、まあばあちゃんとお春ちゃんは、ばったりと吉川さんに会いました。
お春ちゃんが声をかけようと手をあげた時、吉川さんはプイっと横を向いてしまいました。
上げた手の行き場がなくなり、しばらく固まってしまいましたが、そっと下ろしました。吉川さんは、もう一度こちらを振り向くと、キッと睨みつけて「フン」という鼻息が聞こえそうな勢いで足早に去って行きました。
二人は驚いて、しばらく顔を見合わせました。
「わたし、もしかしたら、謝ってくれるんかなって思ってたんやけど……」
お春ちゃんがまあばあちゃんに言いました。
「わたしも……」
「とんだ思い違いやったわ。」
この間まで毎日ご飯を食べていた仲です。とりわけお春ちゃんは、恩人と言えるのではないでしょうか……
いくらもめ事があったとはいえ、あの態度はあんまりでは……
「吉川さん、えらい怒ってるな……」
お春ちゃんが、しょんぼりして言いました。
「そうね。怒ってるわね。」
まあばちゃんは力なく言いました。


謝りたくない……

「なぁ、私は吉川さんに謝らなあかんのやろなぁ。私のせいで息子と仲悪なったんやから……」
お春ちゃんは独り言のように言いました。
まあばあちゃんにも分かりませんでした。
吉川さんはただ愚痴を聞いて欲しかっただけなのかもしれません。それを過ぎたおせっかいで複雑にしてしまったのかも……。
でも、それなら断ってくれれば良かったのに……、
吉川さんがお豊ちゃんの事を話す様子などを見ていると、見かけによらず肝が据わっているように感じます。
断り切れずに……、なんてことはないように思えるのです。
「でも、私、謝りとうない。そやけど、あの人も同じ町内やろ。ばったり会ったときはどないしたらええんやろ……。どんな顔したらええんか分からんわ。」
お春ちゃんが、まあばあちゃんに言いました。
「もしも、このまま今までのお家賃や生活費を払わないつもりなら、吉川さんの方がお春ちゃんのこと避けるんじゃないかしら……」
まあばあちゃんの言葉にお春ちゃんは、
「もう……、お金は返ってけぇへんな……、もしかしたら、吉川さんは、『勝手に借りたんやから、そんなもん知らんわ。迷惑してるのはこっちや』って思ってるかもしれへんもんな。」
お春ちゃんは、自嘲気味に笑いながら言いました。まあばあちゃんは、返事に困って黙っていました。


お春ちゃんは放っておけない人

「まあちゃん、これでエエんやろか?」
オッチャンが帰った後、お春ちゃんが力なく聞きました。
「お春ちゃん……」
「私がええことやと思ってしたことは、み~んな間違うてた。昭雄さんにも吉川さんにも喜んでもらえると思ってた。昭雄さんにはええようにされただけやったし、吉川さんには迷惑がられとった。なんで私ってこうなんやろう。」
「でも、私も吉川さんのお嫁さんの話を聞いたときは、本当に気の毒に思ったわ。」
「そやろ? そうやんな!」
「それに、吉川さんは年金も自分で管理して自立していくと思ってたわ。」
「……そやねん。でも……違ぅてた……。私が先走ったんやな。」
「お春ちゃんが、先走ったなんて思わない。吉川さんは助けを求めてると感じたわ。」
「まあちゃんもそう思った?」
「ええ……」
「そやけど……、吉川さんが帰るところ無くしたんは私のせいやもんな。吉川さんは息子さんの家から出んほうが良かったんや。ホンマに悪いことしたわ。」
まあばあちゃんは返事に困りました。
「お春ちゃんは親切で困った人を放っておけない人だもの。私もお春ちゃんに本当に助けられたわ。」
「え? ああ、あはは。ホンマや……。そやけど、恭子ちゃんが呼び込みうまかったからやで。あの頃は恭子ちゃんも可愛らしかったわ。それに、まあちゃんが作るもんはエエもんやったから人にもすすめやすかった。」
お春ちゃんは、昔を思い出してクスッと笑いました。まばあちゃんも小さくニコッと笑いました。
「そやけど、まあちゃんにもこんだけ迷惑かけてたら、もう折れて曲がってるわ。」
お春ちゃんは、寂しそうに笑いました。


オッチャンが来た

まあばあちゃんが、大家さんの家に伺う準備をしていると、インターフォンが鳴りました。
「吉川さんやろか……」
お春ちゃんが、おびえたような顔で言いました。
受話器を取ると、オッチャンでした。
「ばあちゃん、ワシや。」
「あら! すぐに出て行きますね。」
まあばあちゃんとお春ちゃんが出て行くと、オッチャンは
「吉川さん、出て行きはったわ。」
「え?」
「長屋をそのままにしておいて欲しい言うて粘りはってんけど、それは無理や言うことで、端っこの家を壊し始めたら。そんなら出て行く言うてどっか行きはったわ。」
「それで、あの……」
「ほんで、大家さん、出て行かはる時にもう揉め事は起こさへんような内容の証文にハンコ押してもらってたわ。」
「そう。ほんとにご迷惑をかけて……」
「そもそも、最初話したときに了承してたことやし。決まった通りになっただけやから。気にせんといて言うてはったわ。」
まあばあちゃんは、うんうんと頷きました。
「これで、これまでのゴチャゴチャは終わりや。お母さんももう家賃払わんでエエし。邦ちゃんも心配してたからホッとすると思うわ。」
「そうか……。終わったんやな……。そやけど、吉川さんどこ行かはったんやろ……」
そう言うお春ちゃんにオッチャンが、いつになくしっかりとした口調で言いました。
「お義母さん、もう宜しいですやんか。お義母さんが気にせんでも、あの人にはちゃーんと家族がいるんや。息子の嫁さんと仲良うにするのは人としての努めや。お義母さんが気にすることと違います。」
「ホンマや。ホンマやわ。私の気にすることと違うわ。」
お春ちゃんは自分を納得させるように、オッチャンの言葉に何度も頷きました。


返してくれないの?

「実はね、吉川さんの家で大家さんの奥さんに会った時、聞いたのよ。」
「何をや?」
「吉川さん、引っ越し代の10万円、使ったらしいわ。」
「ええ!! なんやて!」
「だから、今、手元にお金ないって言われたらしいわ。」
「ほな、私が立て替えた分は? どないなるんや……」
まあばあちゃんは答えられず、うつむきました。
「踏み倒すんか? 初めから返す気なんかなかったんやな。引っ越し代までなくなるなやんて……」
お春ちゃんはガックリと肩を落としました。
恐れていたことが現実となって、ショックを受けたようでした。
最近夜も眠れずいたことを知っているだけに、まあばあちゃんの胸は痛みました。
できるなら言わずに置きたかったのですが、隠しておけることでもありません。
「わたしは、えらい人に肩入れしてたんやなぁ……」
「わたし、行ってくるわね。これだけはお返ししないとね。」
「大家さんにえらい迷惑かけてしもたな。まあちゃんにもえらい迷惑かけたわ。」
「お春ちゃん……」
「私がまた貸しなんかしたばっかりに……。ほんまやったら10万円ですまへんやろ? 
吉川さんの部屋だけ残して建て替えなんて、えらい損害や。そやのに、その10万円もまあちゃんに頼らなあかん。わたしは、ほんとに何をやってるんやろ……」
お春ちゃんは、髪をかきむしりながら言いました。


お春ちゃんの知らないこと

家に着くと、お春ちゃんが一番に言いました。
「まあちゃん、思い切ったこと言うたなぁ~。私、ビックリしたわ。」
「吉川さん、お春ちゃんを保護者だなんていうからビックリして。そんな関係じゃないのに……」
「そやねん。ビックリしたわ。そんな話したことないのに! 吉川さんは何を考えてるんやろ。家賃もちっとも返してくれへんしな。……あれ、まあちゃん何してるのん?」
通帳を出しているまあばあちゃんに、不思議そうに聞きました。
「大家さんに10万円お返ししようと思って。」
「なんで? 大家さんが、直接吉川さんに言うてくれたやんか。まあちゃん、あんなん
言うて気にしてるんやろ? やめとき。私みたいになるで!」
「でもね……」
「吉川さん、10万円はちゃんと置いたぁるって言うてたから、それは大丈夫やろ。」
お春ちゃんは力強く言いましたが、まあばあちゃんは小さく息を吐いて黙ってしまいました。
「どないしたん? まあちゃん。」
「吉川さんは、返さないと思わ。」
「なんで? なんでや? 私が家賃から生活費から出してんのに、何に使うん言うんや?」
「それは分からないけど……。」
「まあちゃん、なんぞ知ってるんやったら、ちゃんと教えて!」


お付き合いのあり方

大家さんが吉川さんに
「吉川さん、これからは、私が月末に家賃を頂きに来ますから用意しといてくださいや。」
と言いましたが、吉川さんは大家さんを無視して叫びながら追いかけてきました。
「まあちゃん、待って待って!! このまま放っておかないでよ~。」
まあばあちゃんとお春ちゃんは、ゆっくりしか歩けませんが歩みを止めませんでした。
「まあちゃん! 待ってってば! 私、困ってしまうわ。何とか助けて!」
まあばあちゃんの腕をつかむと、吉川さんは涙を流して訴えました。
「吉川さん……」
「ね! お願い……」
「吉川さん、私たちは出来るだけのことはしたつもりです。これ以上のことはとても出来ません。楽しいお話をするお友達は嬉しいけど、家庭の揉め事を持ち込むお付き合いは遠慮したいの。私たち、これでお付き合いに区切りをつけましょう。」
「……まあちゃん……」
「大家さんがあなたに渡した10万円は私が払わせていただきます。これ以上大家さんに迷惑をかけることはできませんから。」
この言葉を聞いて、吉川さんの顔はパアッと明るくなり、まあばあちゃんに手を合わせました。
「そのかわり、もうお友達としてのお付き合いは止めましょう。」
「まあちゃん! そんなこと言わないで……」
「失礼します。」
まあばあちゃんは会釈すると、再びシルバーカーを押しました。


お春ちゃんは、保護者じゃない

「まあちゃん、待って。私も一緒に行くわ。」
吉川さんは当然のように言いました。“お茶でもしましょう” と言うように。
「吉川さんは、大家さんと一緒にいないと駄目でしょ。」
そう言ったまあばあちゃんの声はとても冷たいものでした。
「あんた、さっき、私のこと保護者って言うてたけど、違うで。友達やと思ってたから。大家さんにも頼んだし、ご飯も持って行ったんやで。保護者なんて言われたらかなわんわ。二度と言わんといて。私はな、あんたが息子の嫁にイジメられてる言うさかい……。家借りたんやで。そやけど、私が家借りたから家におられへんようになったんやな。ホンマにすんませんでしたな。」
お春ちゃんは、いつになく淡々とした口調で言いました。
「お春ちゃん、違うのよ。誤解よ。」
「あんたのために、毎日毎日、ご飯持って行って、電気代やら水道代やらガス代も払って。あんたの生活費みーんな私が払ってたのに、有難がってもらわんと迷惑がられたやなんて。ほんまにアホなことしたわ。」
「お春ちゃん、話を聞いて!」
「あんた、あそこに住み続けるんやったら、引っ越し代の10万円、大家さんに早う返しや。」
「お春ちゃん!」
吉川さんはすがるように呼びました。


吉川さん、こうしましょう。

「ほな、吉川さん、こないしましょ。」
いつの間にか来ていた大家さんが言いました。
「お宅がここに住みたい言うんなら、この部屋だけ置いてやり替えます。そやから引っ越し代の足しに渡した。10万円を返してもらえまっしゃろか」
大きな車の音がしたので、そっちを見ると、ショベルカーやダンプカーが次々にやってきました。
「もうお願いした日から2か月半も経ちました。もうこちらとしても、いつまでも待ってられませんのや。ここに住んでくれはって構いません。10万円返してくれはった時に同意書もお返しします。」
「今、取り壊すんですか?」
吉川さんの声はうわずっていました。
「同意書にある日をとうに過ぎてます。他に住んではった人とも一緒に確認しましたやろ。安全に取り壊しますし、境目にはきちんと壁も作ります。そやけどその分の工事費は別途請求させてもらいます。」
大家さんの声は厳しいものでした。
「ええ! どうしてですか?」
吉川さんがビックリした様子で言いました。
「どうしてってそれはこちらのセリフです。」
話が途切れたところで、オッチャンがまあばあちゃんとお春ちゃんに、
「ばあちゃん、お義母さん、もう家に帰りましょう。危ないですから……大家さんの奥さんも一緒に……」
と言いました。大家さんの奥さんもオッチャンに言われて、踏ん切りがついたらしく頷きました。


保護者って~?

「まあちゃん、あれ、奥さん違うか?」
「まあ、ほんと!」
吉川さんの家に行くと、大家さんの奥さんが来ていました。深刻そうな顔をしています。
「奥さ~ん」
お春ちゃんが、大きな声で大家さんの奥さんを呼びました。
「あら、お春ちゃんにまあちゃん、ジロ達は?」
大家さんの奥さんは、まあばちゃん達に気づくと、ホッとしたように嬉しそうな顔をしました。
「今ね、吉川さんにお願いしに来たんよ。それでね……」
大家さんの言葉を遮るように吉川さんが、
「お春ちゃん! 今ね、大家さんに言ってたんだけど、すぐに家を移るように言われても困りますって言ってたの。それに、私の保護者はお春ちゃんだから、お春ちゃんに相談して下さいって言ったのよ。」
「ほ、ほごしゃ~? 保護者ってあんた、今いくつやねん。寝言は寝てから言うてや!」
お春ちゃんはあっけにとられて言いました。
「なんで? なんでそんなこと言うの? 昨日、先に相談してくれたらいいのにって言うてたやんか。わたしもホンマやって思ったんよ。お春ちゃんに言わないとって! お春ちゃんはここに住んで長いんだから何とかして! お願い!」


居留守を使ったのかな?

翌朝、朝食を作っていると、お春ちゃんがまあばあちゃんに言いました、
「大家さん、元気なかったなぁ。」
「……そうね。」
「わたし、大家さんにホンマに悪いことしたわ。……なあ、まあちゃん、10万円こっちから返した方がええなぁ。吉川さんやったらいつのこっちゃ分からへんやろ。」
まあばあちゃんは返事に困ってしまいました。
「私、奥さんと話してくるわ。大家さんの奥さんシッカリしてはるから。……それで、ごめんやけど、ちょっとの間、10万円貸してくれるか? 次の年金で返すから。」
「そんな、貸しなんて言わないで。わたしも、一緒に連れて行って。」
「お金のことはきっちりしとかんとアカン。絶対に返すから! ……でも、一緒に行ってくれるんか?」
「ええ」
「まあちゃん、余計なこと巻き込んで、ほんまにゴメンやで……。堪忍してな。」
お春ちゃんは、しょんぼりして言いました。
トモちゃんたちを見送って洗い物を済ませてから、まあばあちゃん達は大家さんの奥さんを訪ねることにしました。
「まあちゃん、先に吉川さんのところへ行ってもええか?」
「そうね。昨日、どうして来なかったのか聞きたいわ。」
「また、居留守使われるかもしれんけどな。」
お春ちゃんの言葉にまあばあちゃんは頷きました
「息子の家に隠れてるんかと思ったけど、普通に考えたら居留守やんな。」
お春ちゃんは、力なく笑いました。


帰ろ……

「ほな、帰りかしょか。」
大家さんが言いましたが、お春ちゃんは動きません。オッチャンも、
「お義母さん、帰りましょ。夜は冷たいから……」
お春ちゃんは急に叫ぶようにに言いました。
「吉川さん! あんた、中におるんちゃうか? 出てきて話し合わなアカンのと違うか!」
返事はありません。誰も出てきません。
「お春ちゃん、もうよろしいわ。な、帰ろう……」
大家さんがお春ちゃんに、また言いました。
「家におらへんのも、ここへ顔出さへんものおかしいやんか! 中におるんやろ!」
「も、ええから、な。」
「大家さん、ほんま堪忍してや。私がまた貸しなんかしたばっかりに……。あんたには親切にしてもろてんのに、迷惑かけてごめんやで……」
お春ちゃんは、手を合わせて拝むようにして謝りました。
「わしも、なんやゴチャゴチャしてしもてゴメンやで。こういう目に遭ったんは初めてなんやわ。わしの嫁さんの言うように、チャッチャッと『いつ出て行ってくれるんや』言わなアカンかってん。男のくせに情けのうてゴメンやで。こっちこそ迷惑かけたわ。」
お春ちゃんと大家さんは、いつまでもペコペコしていました。


息子さんと話を……

「息子さんですか? 私、大家の田村と言うものですが……」
「ああ、あのボロ長屋の。」
息子さんはつっつけどんに言いました。
「そうです。ご存じ通りのボロ長屋です。お母さんから聞いてご存知かと思いますが……」
「聞いてます、建て替えるから出て行け言う話やろ。」
「2か月半前に事情を話して、ほかのみなさんはよそへ移ってくれはりました。あとはお母さんだけですんや。」
「そんなん知らん。あんたらが余計なことしたから、こっちも困ってますねん。」
「え? それはどういう……」
「別に普通に一緒に暮らしてたのに、あんたらが親切ごかしに家、用意して連れ出したん違いますが?」
「ええ?」
お春ちゃんとまあばあちゃんは顔を見合わせました。
「うちも母親をええようにされて迷惑してるんですわ。出て行ってしもたから、あの部屋はもう子供部屋にしてるし、そっちの都合が悪くなったからって戻されても無理です。うちは引き取れないので、そっちの好きなようにしてください。」
吉川さんの息子さんはそう言うなり家に入ってしまいました。
思わぬことに大家さんもしばらく考えていましたが、インターフォンを押すと、
「それなりに分かりました。吉川さんの住んでた部屋はちょうど端の一階部分なので、そこだけ残して、解体作業に入らせてもらいます。」
そう言った大家さんの表情は硬いものでした。


吉川さんがいない?

その後、お春ちゃんは、大家さんに電話して、今日の出来事を話しました。
今晩8時にもう一度行くと言うと、大家さんも一緒に行くと言ってくれました。
大家さんはオッチャンにも相談していたらしく、オッチャンも来てくれることになりました。
「結局、えらい迷惑かけてしもたわ。」
お弁当を食べた後、まあばあちゃんとお春ちゃんは家を出ました。
ちょうど、大家さんとオッチャンもまあばあちゃん達を迎えに来てくれていました。
お父さんと恭子ちゃんも行くと言ってくれましたが、お春ちゃんが「大丈夫やから」と断りました。
吉川さんを迎えに行きましたが、留守でした。
「先に行ったんやろか?」
お春ちゃんが、不安そうに言いました。
「そうだといいけど……」
まあばあちゃんも心配になりました。
「とにかく行きましょう。」
吉川さんの息子さんの家に着きました。吉川さんの姿はありません。
「吉川さん、どこへ行ったんやろ? 来るんやろか?」
お春ちゃんは泣きそうな顔で言いました。
車庫を見ると空でした。息子さんは帰っていないようです。
みんなの中に妙な沈黙が流 れます。
30分ほどして、息子さんが帰ってきました。


お誕生日はお弁当で……

「大変だったんだ……」
トモちゃんは驚いた様子で言いました。
「ごめんね、せっかくの誕生日なのに……」
まあばあちゃんはしょんぼりして言いました。
「ううん。大丈夫! もう一度、出かけるんでしょ。今日はお弁当にしよう。」
「だめだめ、帰りが暗くなるから危ないわ。何か作るわ。」
まあばあちゃんが言うと、
「予約してお母さんに帰りにとってきてもらおう。おばあちゃん、疲れてるでしょ。ね? お母さんに何が食べたいか聞いてみる。」
誕生日に出来合いものだなんてと、まあばあちゃんは思いましたがトモちゃんはもう恭子ちゃんに電話していました。
「あ、お母さん、あのね……」
トモちゃんが、恭子ちゃんにさっきのことを簡潔に説明してくれています。
恭子ちゃんはなんて思っているでしょうか……。
まあばあちゃんは、こんなにゴチャゴチャしてしまって、いつも遅くまでお仕事を頑張ってくれている恭子ちゃんやお父さんに申し訳なく思いました。
「おばあちゃん、お弁当、帰りに買ってきてくれるって……」
「そう……、ごめんね、トモちゃん、せっかくの誕生日なのに……」
「ほんまにゴメンやで。私のせいやねん。ゴメンやで。」
まあばあちゃんとお春ちゃんは何度もトモちゃんに謝りました。


まあばあちゃんもお春ちゃんも疲れてしまいました。

「……吉川さん……」
「……ひどい嫁でしょ……」
吉川さんは、しんみり言いましたが、
まあばあちゃんは、吉川さんとお嫁さんのやり取りを見て疲れてしまいました。
「また、8時に伺いましょう。」
「……そやな……」
お春ちゃんも疲れたらしく、さっきよりさらに元気がありません。
「今から、私、お邪魔していい?」
「え?」
まあばあちゃんは、吉川さんの言葉に耳を疑いました。
「こんな気持ちで、一人でいたくないの。」
吉川さんはすがるように言いました。
「ごめんなさい。今日はちょっと……」
まあばあちゃんが言うと、
「さっきの嫁の言い方で誤解されてると思うのよ。お話したいわ。」
初めて会った時のような、上品な口調です。
「今日は、孫の誕生日だから、ごめんなさい。」
「じゃあ、一緒にお祝いしましょう。」
「ごめんなさいね。家族で祝いたいの……。今日は全然、準備もできてないの。」
「手伝うわ。」
「お気持ちだけ十分です。」
「でも……ね?」
吉川さんは、それでも粘ります。
「お気遣いなく……、8時前に迎えに行きます。その時にお話を伺います。」
まあばあちゃんは会釈すると、ゆっくりとシルバーカーを押しました。お春ちゃんもそれに続きました。

―――プルプルプル―――
家に帰る途中で、まあばあちゃんの携帯電話が鳴りました。
カバンの中で光っているのですが、どこにあるかなかなか分かりません。やっと見つけて電話に出ると、トモちゃんでした。
『おばあちゃん、どこにいるの?』
「……トモちゃん……」
まあばあちゃんはトモちゃんの声を聞いて、なぜだか泣けてきました。


いよいよ息子さんの家に……

息子さんの家に着くと、吉川さんがインターフォンを押しました。
『はい。』
吉川さんが、
「私です。妙子です。」
と言うと、返事もせずに切れてしまいました。
「どうしよう……」
吉川さんがお春ちゃんを見ました。
「どうしよう……って、言われても……」
すると、バーンと扉が開きました。
「うちの家は狭いって知ってるでしょ! 行く当てはある言うてたやんか!」
顔を見るなり、お嫁さんに怒鳴られてしまいました。
「あのね、それは、分かってるんだけどね。」
「分かってるんやったら、なんで来るん?」
「外ではナンだから、中に入れてくれる?」
「何で? 中で話したって、また近所で言いふらすんや! どこで話したって一緒やろ! わたしだって悪い嫁やって、あっちこっちで言われて恥ずかしいわ。家の中の事、言いふらされてカッコ悪い!」
「そんな、わたし、言ってないわよ。」
お嫁さんは、まあばあちゃん達を見ると、
「3人の嫁の中で一番の悪い嫁やって聞いたン違います?」
そう言いました。あちこちで言ってたかは知りませんが、確かに聞いていました。
「どうです?」
まあばあちゃんとお春ちゃんは返事に困ってしまいました。
「とにかく、私は嫌や! 私が言っても納得せぇへんやろから、8時頃に帰ってくるから出直してください。」
次男のお嫁さんはそう言うと、バタン! と扉を閉めてしまいました。


お春ちゃんの心配事

トモちゃんの誕生日

吉川さんの家から帰ってくると、もう4時でした。
「今日は、カレーにしましょうか……」
まあばあちゃんがお春ちゃんに言いました。
「そやな、私のせいでごめんやで……」
お春ちゃんはすまなそうに返事しました。
今日は、トモちゃんの誕生日なので、もっと豪華にしたかったのですが、
まあばあちゃんもお春ちゃんも疲れ果てて、夕食はカレーを作ることにしました。昨日ハンバーグを多めに作ったので、ハンバーグカレーです。
「ちょっと、お茶にしてからにしてもええか? まあちゃんも疲れたやろ……」
ジロとミミちゃんも心配そうにまあばあちゃんとお春ちゃんを見ています。
お茶をしようと言ったのに、二人ともお茶を入れる元気もありません。
「なんか、私、何してたんやろうな……。吉川さんの家賃や生活費は私がみてんのに、なんか私らが悪いことしてるみたいな言いようやったな。吉川さんの話聞いてたら、ほんまは私が悪いんかなって気がしてくるねん。拝み倒してるの断ると、極悪人になったみたいで……、そやかて、私かて、なんもかんも昭雄さんに盗られて、年金しかあらへん。ほんまやったら、あのお金はまあちゃんに渡さなアカンお金や。そやろ? まあちゃん、何にも言わへんから、私ウッカリしてたけど、それが筋やろ? 私、何してるんやろ……」
「お春ちゃん……」
「それになぁ……前に恭子ちゃんに言われたことも気になってんねん。」
「恭子ちゃん?」
「私になんかあったら、『吉川さんの面倒はだれが見るの? 私が見るの?』って言うてたやろ?」
「…………」
「このままやと、私が明日にでもポックリ逝ってしもたら、ほんまに恭子ちゃんの言うとおりになってしまう……」
お春ちゃんは、力なく肩を落としました。

―――ピンポーン、ピンポーン―――
インターフォンが鳴りました。なにか嫌な予感がします。
「はい。」
まあばあちゃんが出ると、
『吉川です。』
「吉川さん? どうされたんですか?」
『あの、今から行くわ。それで、やっぱりついて来て欲しいの。お願い。後ろにいてくれるだけでいいから!』


トモちゃんの誕生日


吉川さんの家から帰ってくると、もう4時でした。
「今日は、カレーにしましょうか……」
まあばあちゃんがお春ちゃんに言いました。
「そやな、私のせいでごめんやで……」
お春ちゃんはすまなそうに返事しました。
今日は、トモちゃんの誕生日なので、もっと豪華にしたかったのですが、
まあばあちゃんもお春ちゃんも疲れ果てて、夕食はカレーを作ることにしました。昨日ハンバーグを多めに作ったので、ハンバーグカレーです。
「ちょっと、お茶にしてからにしてもええか? まあちゃんも疲れたやろ……」
ジロとミミちゃんも心配そうにまあばあちゃんとお春ちゃんを見ています。
お茶をしようと言ったのに、二人ともお茶を入れる元気もありません。
「なんか、私、何してたんやろうな……。吉川さんの家賃や生活費は私がみてんのに、なんか私らが悪いことしてるみたいな言いようやったな。吉川さんの話聞いてたら、ほんまは私が悪いんかなって気がしてくるねん。拝み倒してるの断ると、極悪人になったみたいで……、そやかて、私かて、なんもかんも昭雄さんに盗られて、年金しかあらへん。ほんまやったら、あのお金はまあちゃんに渡さなアカンお金や。そやろ? まあちゃん、何にも言わへんから、私ウッカリしてたけど、それが筋やろ? 私、何してるんやろ……」
「お春ちゃん……」
「それになぁ……前に恭子ちゃんに言われたことも気になってんねん。」
「恭子ちゃん?」
「私になんかあったら、『吉川さんの面倒はだれが見るの? 私が見るの?』って言うてたやろ?」
「…………」
「このままやと、私が明日にでもポックリ逝ってしもたら、ほんまに恭子ちゃんの言うとおりになってしまう……」
お春ちゃんは、力なく肩を落としました。

―――ピンポーン、ピンポーン―――
インターフォンが鳴りました。なにか嫌な予感がします。
「はい。」
まあばあちゃんが出ると、
『吉川です。』
「吉川さん? どうされたんですか?」
『あの、今から行くわ。それで、やっぱりついて来て欲しいの。お願い。後ろにいてくれるだけでいいから!』


息子さんと話し合う気持ちに……

「お春ちゃんはいいよね。」
吉川さんは泣きながら言いました。
「まあちゃんの家に置いてもらえて……。お豊ちゃんもそう、マコちゃんのあんな大きなお家に置いてもらえて……。なんで、私だけがダメなのかしら……。何がダメなの?」
「ダメなことなんかないやんか……。息子さんところがあるやんか。私らと違って年金もいっぱいある。私とまあちゃん二人足したかて、あんたの金額にはならへん。羨ましいこっちゃ。一番安定してるのはあんたやんか。」
まあばあちゃんもお春ちゃんの言葉に頷きました。吉川さんは責めるようにまあばあちゃんを見ました。
まだ心の整理がつかない様子の吉川さんに、お春ちゃんは諭すように言いました。
「それに、私、あんたの息子さんのこと誤解してたように思うわ。母親のこと心配して様子を見に来るって、ええ息子やんか。あんたにも問題あったんちゃうか? なんか行き違いがあってこじれただけで、話合うたら解決する気がするわ。」
吉川さんはまるで図星をさされたように、力なくうなだれました。
「……息子のところへ話に行ってくるわ。お春ちゃん、一緒に行ってくれない?」
「私らが行ったら余計にややこしいやろ。親子できちんと話した方がええと思うわ。」
お春ちゃんは、きっぱり言いました。


そんなにいけないの?

「あ、そうだ! まだあるわ。お豊ちゃんたらね。犬をキッチンに入れてるのよ。おかず作ってるときに、チョイチョイあげたりしてるのよ。あれも止めさせたわ。不衛生だもん。」
「吉川さん……」
それは、まあちゃんもお春ちゃんも、ジロやミミちゃんについついしていることでした。
そんなにいけないことでしょうか? 人によって意見が分かれるでしょう。
でも、ハッピーちゃんたちはお豊ちゃんの家の子です。ハッピーちゃんなんて、お豊ちゃんよりも先にマコちゃんの家族なのです。
吉川さんは、自分が役に立っていると主張します。
でも、まあばあちゃんには吉川さんが自分のことを優秀だと言えば言うほど、マコちゃんの家でやりたい放題していたと聞こえてきます。
「吉川さん、一度、息子さんのところへ身を寄せた方がいいわ。心配して様子を見に来てくれるくらいなんだから……、息子さんも安心するわ。身内の元へ戻るのが本当の形よ。」
「嫌! 嫌よ!」
吉川さんは首を振ります。
「あんた、18万円も年金貰ってるんやったら、もっと偉そうにしたらええやん。な? 私が18万円も貰ってたら踏ん反り返ってるわ。必要なものだけ持って帰って、後は大家さんに捨ててくれるように頼んどくわ。な? 私も荷造り手伝うから……」
お春ちゃんがそう言うと、
「なんで? なんでよ~。なんで頼んでくれないのよ~。」
吉川さんは泣きわめきました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
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