夜のインターフォン

晩ごはんの後片付けを終えると、まだ9時を回ったところでした。恭子ちゃんが、
「お風呂は? 背中流そうか?」
と言ってくれましたが、お風呂に入る気になれず、
「今日は、もう寝るわ。ありがとう……」
とまあばあちゃんは言ってしまいました。
お布団に入ったものの寝付けず、
「ねぇ。ジロちゃん、ミミちゃん、お春ちゃんがあのまま目を覚まさなかったらどうしよう。いっぱいお話することがあったのにね……」
まあばあちゃんがやっと、ウトウトしてきたころ、
――ピンポーン、ピンポーン――
と、突然インターフォンがなりました。
「こんな時間に、誰やろ……」
と恭子ちゃんは心配そうに受話器を取ると、驚いた声で
「あら、邦ちゃん?」
まあばあちゃんは、驚いて起き上がりました。


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お春ちゃんがいないと寂しいな

「邦ちゃん、もし、お春ちゃんが目覚めたらお電話ちょうだいね。」
そう邦ちゃんに頼むと、まあばあちゃんはジロとミミちゃんと一緒にシルバーカーを押して帰りました。
「ね、ジロ、ミミちゃん、なんだか寂しいわね。」
賑やかなお春ちゃんがいないと、なにか忘れ物をしたような気持ちになり、落ち着きません。
まあばあちゃんは家に着くと一人で夕飯の支度をし、一人で吉川さんのところにお弁当を届けに行きました。
その後、ジロとミミちゃんを連れて公園の紅葉を見に行きましたが、どうもスッキリした気持ちになりません。
ジロたちも寂しそうに見えました。
夕方帰ってきたトモちゃんも「お春おばあちゃんは?」と心配そうに聞いてくれました。
今日はみんなで揃って夕飯を食べましたが、お春ちゃんがいないと寂しい感じです。
恭子ちゃんもそう思うのか、邦ちゃんに電話をかけて、お春ちゃんの様子を聞いてくれました。
「お春ちゃん、どんな様子?」
まあばあちゃんが聞くと、
「お春おばちゃん、まだ寝てるんやて……」
「え? まだ?」
まあばあちゃんはお春ちゃんがあんまり寝るので心配になりました。
「お母ちゃん、そんなに心配しなくて、娘さんのところにいるんだから大丈夫よ。ね?」
恭子ちゃんがまあばあちゃんに優しく言いました。 


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クリスマス

まあばあちゃんがお春ちゃんのほうを見ていると、お豊ちゃんが、
「ねえ、まあちゃん、23日の祝日、柿狩りするでしょ?」
「ええ」
「そのあと、うちに来ない? 本田さんにきれいに改修してもらったの見てほしいの。」
「あら、終わったの?」
「そうなんよ。」
「柿狩りの後だと疲れてるでしょう。」
マコちゃんが言いました。
お豊ちゃんが、
「あ、そうね。」
「今度のクリスマスはうちでパーティしませんか?」
マコちゃんが言いました。
「わ! いいんですか?」
まあばあちゃんは嬉しそうに言いました。
「もちろんです。ケーキや料理を用意しときます。」
マコちゃんが言うと、まあばあちゃんは慌てて、
「私も手伝います。」
と言いましたが、
「大丈夫です。楽しみに待っててください。」
とマコちゃんに言われてしまいした。すると、お豊ちゃんが、
「でも、マコちゃん、クリスマスって忙しいでしょ?」
「私は、仕事が入ってて、参加はできませんがどうぞ来てください。」
「あら、でも、それじゃ……」
と、言いかけたとき、ガラガラと引き戸を開けて邦ちゃんがこちらに来ました。
「邦ちゃん、お春ちゃん様子はどう?」
「はい。気持ちよさそうに寝ています。息も穏やかなので、私もこちらに来ました。」
「そう、良かったわ。」
まあばあちゃんは、ホッとしたようにニコッとしました。


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眠いお春ちゃん

「それでね……お春ちゃん?」
返事をしてくれないのでお春ちゃんを見ると、お春ちゃんはフワフワと眠そうにしています。
「あ。ごめんごめん、なんかウツラウツラしてたわ。」
お春ちゃんが、ハッと目覚めて言いました。でも、眠そうです。邦ちゃんが、
「お母さん、お布団敷きましょうか?」
邦ちゃんが聞くと、
「頼むわ。なんか眠ぅてかなわんわ。」
お春ちゃんは、本当に眠そうでした。
「ごめんやで。もっと話したかったのに……」
そう言って、お春ちゃんはそのまま寝てしまいました。
オッチャンがおんぶしても気づきもしませんでした。
お春ちゃんは、このところ、眠れないらしく寝返りばかり打っていたり、夜中に何度もトイレに行ったりと、落ち着かない様子でした。
吉川さんのことは、二人でゆっくり解決しようということになって、心配は減ったと思ったのに……。
他のことでしょうか……? 
昭雄さん?
 でも、お春ちゃんとまあばあちゃんは、食事の支度をしたり洗濯をしたりと、ずっと一緒にいます。お春ちゃんに会いに来たら分かるはずです。
それ以外で……?
まあばあちゃんは分からなくなって、頭を振りました。


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柿の木と子どものころの思い出

「まあちゃん、ごめんやで。最近、気持ちがなんやクシャクシャして落ち着かんのや。」
お春ちゃんが、ポツリと言いました。
きっと、吉川さんのことを気にしているのでしょう。
「すごく心配して気にしてることほど、大したことにならないものよ。」
まあばあちゃんが言いました。
「そうやろか……」
お春ちゃんがため息をつきながら言いました。
「お母さん。何か、心配事ですか?」
邦ちゃんが、お春ちゃんの顔色を窺うように言いました。お春ちゃんは、ハッとして、
「違うねん違うねん。あれは関係ないで……」
お春ちゃんがそういうので、邦ちゃんはまあばあちゃんを見ました。
「大丈夫よ。邦ちゃん、お散歩友達のことだから。お春ちゃん、苦にしてるけど大したことじゃないのよ。」
まあばあちゃんがニッコリ笑って言いました。
邦ちゃんは、気にかかるようでしたが、まあばあちゃんの言葉に小さく頷きました。
「でも、お春ちゃん、柿狩りすると、子どものころを思い出さない?」
「そうか? ああ、まあちゃんは、奈良やから、ようさん柿がなったやろ?」
「ええ! もういっぱいなったわ。塀から柿が乗り出してね。そりゃ見事だったわよ。」
「まあちゃんは、実家に顔出さへんのか?」
お春ちゃんの言葉に、まあばあちゃんは、
「戦後一度も帰ったことなかったんだけど10年ほど前に一度帰ったの。でも、住んだ家もなかったわ。隣近所の人も知らない人ばかりで……」
寂しそうに言いました。


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次の休みに

「わたしらやったら、一人一個でも十分やな。昔はようさん食べたけどな。そやけど、来週やったら、もうもたへんやろ? 熟しになってアカンやろ?」
お春ちゃんが寂しそうに言いました。
「大丈夫やで。お義母さん。それに次の休みは勤労感謝の日ですやん。」
「そや。えっと何曜日や。」
「水曜日ですねん。」
「そうか? ほな、まだいけるな。」
「その時、もう一回こないいして集まりましょう。その時、トモちゃんもひろ子もおりますやろ。」
オッチャンの提案にお春ちゃんは、うなずきながら、
「ほな、はなからその日にしたら良かったな。まあちゃんが柿食べたいって言うもんやから……、あんたに柿おくれって言うたんやけど、なんや大げさになってしもて。」
お春ちゃんはションボリして言いました
「何言ってるのお母さん、まあおばちゃんは最近お母さんが元気ないから心配して……」
「そうやったんかいな。」
お春ちゃんは、また元気がなくなりました。


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明かりが消えたみたい

良い天気の日曜日の昼下がりーーー、
「今年も、ようさんなってるなぁ!」
お春ちゃんが、感心したように言いました。今日は、邦ちゃんの家の庭の柿狩りとバーベキューを楽しんでいます。
「ほんと……」
まあばあちゃんはバーべキュー用の紙皿を持ったまま、何故かしんみりしています。
「どないしたん?」
お春ちゃんがまあばあちゃんに聞きました。
「え?」
「なんか元気ないやんか?」
「え? そう?」
まあばあちゃんは、意外そうに言いました。すると、お豊ちゃんも
「せっかくみんなで集まって柿狩りするのに、トモちゃんとひろ子がいないからやね。」
と言いました。
そうなのです。トモちゃんはお友達のピアノの発表会を見に、ひろ子ちゃんはキララちゃんの家族と天王寺動物園に行っています。
2人がいないと、どこか明かりが消えたような寂しさです。
「やっぱり、次の日曜日にしたらよかったなぁ。そやけど、ハッピーちゃんのお父さん、休みが合わへんからな。」
お春ちゃんが焼けたばかりのお肉を、おいしそうに食べながら言いました。
ハッピーちゃんのお父さんが申し訳なさそうに会釈しました。


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相談しながら……

「まあちゃん、ごめんやで……」
お春ちゃんが、唐突に謝りました。
「どうしたの?」
「吉川さんのことや。……まあちゃんはやめとこう言うたのに……、大家さんに頼み込んで家借りたったリ、私、あの時、どうかしてたわ。なぁ……」
「…………」
「あの時、吉川さん、息子さんの家転を々として、可哀相やと思たけど、あんだけのこと言う口を持ってるんやもん。息子さん夫婦も大変なこと多かったん違うやろか?」
「…………」
「なあ、まあちゃん、なんか返事してよ。」
「…………」
「なぁって!」
「でも、今となってはどうしょうもないわ。このままの状態を続けるしか……。そうでしょ?」
「ごめんやで。面倒なことばっかり持ち込んで……」
「しばらく様子を見ましょう。それから、二人で相談しながらゆっくり解決していきましょう。」
「……うん。」
「さ、早く寝ないと、ジロとミミちゃんが起こしに来た時、目が開かないわよ。」
そういって、まあばあちゃんは傍らで眠っているジロとミミちゃんの頭をなでました。


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お春ちゃんのためいき

夜―――、お春ちゃんは、寝付けないのか寝返りばかり打っています。
「お春ちゃん、眠れないの?」
「うん……」
お春ちゃんは小さな声で答えました。そして、まあばあちゃんに聞きました。
「今日な、吉川さんのこと、どない思った?」
「お花ちゃんのこと?」
「そうや。わたし、嫌な人やなぁって思った。うちら、みんなよう似た年にやのに……。そんなんよう言うわと思ったわ。」
「……うん……。わたしも、自分のこと言われてるみたいに、辛かったわ。」
「私もや。明日は我が身やのになぁ……。自分は絶対にボケへんと思ってるんやろか……なんか、気が重いわ。」
お春ちゃんは、天井を見つめてためて息をつきました。


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お花ちゃんも先生やってんよ。。

「ああ、そうや。お花ちゃんも小学校か中学校の先生やってんで。」
お春ちゃんが言いました。
「え? 教師?」
「そやで、お花ちゃんも学校の先生しながら子育てしたんやで。」
それを聞いて、吉川さんは急にシュンとなりました。
「同じように教師しながら子育てしてもあの人は、いい娘さんがいていいわね。私にも娘がいれば……」
「お花ちゃんは、娘に負担かけてる言うて、いつも悩んでるで。」
「一人娘さん?」
「いや、息子もおるらしいけど……」
「息子さんもええ子ばっかりなんでしょうね。私は、育て方が悪かったのか、嫁が悪いか……。さんざんだわ。羨ましいわ。本当に、羨ましい……」
お春ちゃんは、言葉に詰まりました。お花ちゃんも息子たちには大事にしてもらえなかったのです。吉川さんと同じように年金を使われたままです。お嫁さんにいじめられてるのを見かねて、コナン君のお母さんが自分の元へ連れてきたのです。
「そうでもないで、お花ちゃんも大変なんやで……」
お春ちゃんは、小さな声でポツリと言いました。


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「え? おかしなこと言った?」
吉川さんはまあばあちゃんとお春ちゃんが、固まってしまったので、怪訝そうに二人を見ました。
「どこで聞いたの?」
まあばあちゃんの声は上ずっていました。
「どこでって、どこだったかな。何人かの人があの人のこと見て、そう言ってたから……、まあちゃんたち付き合ってるんやと思ってビックリしたの。」
「うちらの年になったら明日は我が身やで。あの人は、優しくてしっかりした娘さんもいるんやし。そんな言い方するんやったら、もう会わんようにしたらええやん。」
お春ちゃんが突き放すように言うので、吉川さんは驚いようにお春ちゃんを見てから、まあばあちゃんに助けを求めるような目で見ました。
まあばあちゃんは、吉川さんから目を反らしました。なんだか吉川さんの顔を見たくなかったのです。
「ごめんね。変なこと言って……。ちょっと、聞いたもんだから……」
吉川さんは、バツが悪そうに言いました。
「人は、面白おかしく言うもんや。そやから、友達のうちらだけでも、そんなこと思たらアカンと思うわ。」
「ごめんね。」
お春ちゃんの言葉に吉川さんは、また謝りました。


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どんぶり食べたい?

まあばあちゃんが振り返ると、コナン君のお母さんとお花ちゃんが、嬉しそうに手を振ってくれました。
「ええことした後は、気持ちええなぁ。」
お春ちゃんが言いました。
「ほんと、何事もなくて何よりだわ。」
まあばあちゃんもニコッとして言いました。
「今日は、よう歩かしてもうたから、ごはんが美味しいで!」
「ほんとね。」
まあばあちゃんもお春ちゃんも、ホッとして心が軽くなりました。
「今日はもう、簡単にどんぶりかカレーにしよか。今から凝ったモンしても時間遅なるやろ」
「そうしましょ。わたし、どんぐりが良いわ。」
「え? まあちゃん、どんぐり食べたいの。私やめとくわ。」
「え? 私そんなこと言った?」
「言うた言うた。」
「えー、どんぶりって言わなかった?」
2人は可笑しくなって、アハハハと笑いました。すると、吉川さんが、
「ねえ、今日探してた人って、痴ほうの人やね。見てたらそんなに変でもなかったね。」
まあばあちゃんとお春ちゃんは、固まってしまいました。


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おうちに帰ろう

「まあまあ、無事やったんやからええやんか。な? まあちゃん。」
お春ちゃんが、言いました。
まあばあちゃんもお春ちゃんの言葉に小さく何度もうなずきました。
「これからは、ちゃんと電話するわね。ごめんね。心配かけて。」
お花ちゃんが謝りました。
「ううん。私も言い過ぎたわ。お花ちゃん人助けしてたのに……」
まあばあちゃんも謝りました。
「ううん。私のほうが悪かったわ。」
「何言っての。私のほうが……」
と言って、まあばあちゃんもお花ちゃんも自分が悪いと言って譲りません。
「はいはい。もうええがな。終わらへんがな。」
お春ちゃんがあきれ顔で言いました。
二人は顔を見合わせて、アハハと笑いました。
「まあちゃん、もう帰らんと、晩御飯の用意、間に合わへんで。」
その言葉に、お豊ちゃんが、
「わあ、ほんとだわ! 私、お先に帰ります。行こう。ハッピー。」
そう言って、お豊ちゃんは一番に帰っていきました。
「まあちゃん、うちらも帰ろか……」
「うん。」
と返事はしたものの、お花ちゃんのことが気になって足が動きませんでした。
すると、コナン君のお母さんが、
「有難うございました。私はもう少し、母と一緒に奥さんの様子をみてから帰ります。」
「ほな、うちらは帰るわな。奥さんもようなったら、一緒に散歩しよ。健康にエエし、気分転換になるしな。」
「はい。」
「ほな、お先に……」
そう言って、お春ちゃんとまあばあちゃん、そして、吉川さんはお寺を後にしました。


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心配かけて……

「お花ちゃん、一人で頑張ってたのね。大変だったでしょう。」
まあばあちゃんが心配して尋ねると、お花ちゃんは
「そうなんよ。奥さんを何とか寝かせた後、なんと、信者さんが訪ねてきはって、どうしたもんかと思ったけど、事情を話したら、一緒に看病してくれたんよ。」
「偉いわ。お花ちゃん。」
まあばあちゃんは感心して言いました。
「でも、ほんまに、連絡すればよかった。ごめんね。まあちゃん。」
「謝るのは、私じゃなくて、娘さんに謝らないと、すごく心配かけたのよ。」
「ごめんね。聡子。」
お花ちゃんは、コナン君のお母さんの手を取って謝りました。
コナン君のお母さんは、何度もうなずきながら涙を流しました。


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雨宿りさせてもらおうと思ったら……

「ほんまに! みんな心配してたんやで!」
お春ちゃんが、プンスカと怒っています。
コナン君のお母さんは安心したのか泣いていました。
「いや、それがねぇ。ちょっとコナンと散歩行こうと思って出たら、コナンはどんどん行くし、途中で雨に降られるしで、大変やったのよ。」
コナン君を見ると、元気いっぱいジロと走り回っています。
「運よく、お庭のお掃除の手伝いしてるお寺の近くだったから、雨宿りさせてもらおうと思って訪ねたら、本堂で奥さん倒れててん。 もう! 私ビックして!」
「ええ! ほんで奥さんは?」
「うん。熱が出てるねんけど、お医者さんは、疲れからやから、寝てれば治るって……。さっきお粥さん食べて、今は寝てるわ。なんか、バタバタしてて時間忘れてたわ。ごめんね。」
「とにかく無事で良かったわ。」
まあばあちゃんはホッと胸をなでおろしました。


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大げさ?

「どうしたの? 皆さんお揃いで。」
お花ちゃんが驚いた様子で言いました。
「どうしたもこうしたも、あらへんがな。行方不明になったアンタを探してたんやで!」
お春ちゃんが言いました。
「私が? 行方不明? どうして?」
「どうしてって……、アンタ、娘さんに何も言わんと出かけたら、心配するやろ!」
「? 私、言わなかったかしら……?」
お花ちゃんはキョトンとしています。
「娘さん、朝からずーっと必死で探してたんやで! もっとちゃんとせんと!」
「でも……、行方不明なんて大げさな……」
「あんた、今、何時やと思てんのや! もう夕方やで!」
「ええ!」
お花ちゃんはビックリして目を丸くしました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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