邦ちゃんも一緒に作ろう

「今日はね、天ぷらなんだけど、いいかしら? イワシをたくさんいただいたから。来るでしょ?」
「はい。ぜひ! ひろ子も喜びます。今、お友達の家で宿題をしているんですけど、もう少ししたら帰ってくるので、一度家に戻ります。一緒にお夕飯作りましょう。」
「あら、今日は賑やかね。お豊ちゃんも手伝ってくれるのよ。」
「はは、やめてよ。」
お豊ちゃんが照れくさそうに笑いました。
「……お豊おばちゃん、だけ……」
邦ちゃんは、お春ちゃんが来ない事を怪訝に思ったのでしょう。お春ちゃんがお豊ちゃんだけに来させているのではと思ったのか、ポロッとした感じで言いました。すると、お豊ちゃんが慌てて、
「違うのよ。まあちゃんが、出来たら持って行ってあげるわって言うから、一緒に作ろうって事になって。お春ちゃんは、私がウチにおりって置いてきたの。」
「そうですか……」
邦ちゃんは、少し申し訳なさそうに言いました。
「ほんとに、ほんとよ。」
「はい。」
邦ちゃんは、少しだけ寂しそうに笑いました。そして、
「ひろ子が帰って来たら、すぐに伺いますね。」
と言って帰って行きました。
「まあちゃん、どうしよう、私、言い方悪かったかしら……」
「そんな事ないわよ。」
「でも、邦ちゃん、困ったような顔してたわ。」
「心配しすぎよ。」
とは言ったものの、よく気の付く邦ちゃんです。今の会話でお春ちゃんとお豊ちゃんの様子感じたのではと思いました。

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棚からぼたもち

―――ピンポーン――
インターフォンを一回鳴らした後、
「まあおばちゃん、邦子ですーー」
と声が聞こえてきました。
「あら、邦ちゃん、入って入って!」
まあばあちゃんが膝を擦りながらゆっくり玄関に行くと、邦ちゃんが待っていました。
「それが、また、おまんじゅうもらってしまって……、私とひろ子だけじゃ食べ切れないから。」
「あらあら、嬉しいわ! でも、どうしたの?」
まあばあちゃんが、不思議そうな顔をしました。
「まあ、邦ちゃん、大福もちおいしくいただいてます。」
と、お豊ちゃんが顔を出しました。
「あ、お豊おばちゃん。こんにちは。」
と、お豊ちゃんに会釈してから、
「うちの人、駅前の和菓子屋さんの改装を頼まれて、壁や天井をキレイにするんですって。それで、今夜は徹夜になるからって。で、そこの奥さんが気を使って下さって、それで……」
「ああ、それで、今日、駅前の饅頭屋さんお休みやったんやね。残念やなって思ってたん。まさに棚からぼたもちやね。」
お豊ちゃんが、嬉しそうな顔をしました。
「それじゃ、ひろ子ちゃんと二人で夕食?」
「はい。」
「じゃあ、うちにいらっしゃい。お夕飯は家で食べたら?」
「え? でも……」
「今日は、お父さんも恭子ちゃんも遅いの。だから、トモちゃんと二人なの。」
まあばあちゃんがそう言うと、ジロが、
“ワン”
と、ひと声、鳴きました。
「あ! ごめんなさい。二人じゃないわね。」
と、まあばあちゃんが笑ってジロの頭を撫でました。ミミちゃんも撫でてと走ってきました。

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大福餅


「まあちゃ~ん、待っててくれた?」
「あら、いらっしゃい。ちょっと、ゆっくりしたら? 今、お茶を入れるわね。」
「ありがとう、のどカラカラなの。」
「邦ちゃんが、大福持って来てくれたの。一緒に頂こうと思って待ってたの。」
「わぁ、美味しそう!」
「たくさんあるから、お春ちゃんに持って行ってね。」
「ありがとう。」
そう言いながら、お豊ちゃんは、美味しそうに大福餅を頬張りました。
「美味しいわぁ。もう一つもらっていい?」
「一つと言わず、いっぱい食べてね。」
お豊ちゃんは。お腹が空いているのかパクパクと食べていました。
(―――それとも……)
命令ばっかりするお春ちゃんから離れたホッとした気持ちの表れかもしれないと思いました。
あの日、自分と一緒にいてほしいとお豊ちゃんに取りすがって泣いたお春ちゃん、あのお春ちゃんはどこへ行ってしまったのか、今のお春ちゃんは、お豊ちゃんを小間使いのように使いまくっています。
まあばあちゃんは、お豊ちゃんの気持ちを確かめたいと、いつも思っているのですが、今、幸せそうに大福餅を頬張っているお豊ちゃんを前にすると、どう切り出していいのか分からなくなってしまいました。

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お昼寝

まあばあちゃんは、イワシを渡す用意をしようと立ち上がりかけて、また座ってしまいました。
「どうしたの?」
「お豊ちゃん、天ぷらは、出来たら持って行くわ。今日はゆっくりしたら?」
「え? そんなん悪いわ。」
「でも、ウチは人数も多いし、出来上がった分を分けるだけだから。ねっ、そうしましょう。今日は夕飯作るのお休みしてね。ね!」
まあばあちゃんは、一生懸命言いました。
「うん、じゃあ、甘えさせてもらうね。ありがとう。」
お豊ちゃんは、そっと手を合わせてお礼を言いました。
「ね、天ぷら作るの手伝いに来てもいい? たくさんあるし、ワタだしとか」
「大丈夫よ、そんなん出来るわよ。」
「わたし、お春ちゃんの用事済んだら、また来さして、ね!」
「ありがとう。」
優しいお豊ちゃんは、まあばあちゃんがたくさんのイワシの下ごしらえや、野菜の準備など、一人でするのが気になって仕方なかったのでしょう。
「あ! もうこんな時間、お春ちゃん、起さないと!」
「え? こんな時間まで寝てるの?」
まあばあちゃんは、驚いて目を丸くしました。
「ううん、そうじゃないんやけど、お昼食べたら寝てしまうの……」
お豊ちゃんは、まあばあちゃんがあんまり驚いたせいか、言いにくそうに言いました。
「いったん、帰るわね。2時間くらいで戻ると思うから、夕飯の支度は待っててね。じゃあね。」
お豊ちゃんは、慌てて帰って行きました。
そんなお豊ちゃんの後ろ姿を見送りながら、いつも人を気遣ってばかりのお豊ちゃん。
お春ちゃんといて、本当にいいのか悩んでしまうまあばあちゃんでした。

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イワシの天ぷら


「これ、良かったら、着てちょうだい。大きめに作ったから、セーター
の上からでも着れると思うの」
そう言って、まあばあちゃんは毛糸のチュニックを2着、渡しました。
「わあ! ありがとう。暖かくて気持ちいいわぁ。心もホカホカしてくるね。」
そう言って、お豊ちゃんがチュニックに顔を埋めました。
「お春ちゃんのも今作ってるから……」
「ほんまに? お春ちゃん、喜ぶわ。お春ちゃんは、人一倍寒がりやもんねぇ。オコタからちっとも出ないんよ。お春ちゃん、自分のこと、コタツの守やねんて言うの。」
お豊ちゃんは嬉しそうに言いました。
「それじゃ、お豊ちゃんが、家のこと全部してるの?」
「うん。それぐらいさせてもらわんと……、私みたいなんと一緒にいたいって言ってくれるんやもん。」
と、お豊ちゃんはニッコリ笑って言いました。“私なんか”まあばあちゃんはその言葉に胸が詰まりました。
「ねぇ、お豊ちゃん……」
「なあに?」
お豊ちゃんは、ニッコリしながら返事します。
「あの……」
「どうしたのよ。まあちゃん……」
「ううん。なんでもないの……」
まあばあちゃんは、お春ちゃんといて辛くないのかと聞こうと思ったのですが、良い言葉が見つからず、言葉を濁しました。
「今日は、ゆっくりして行けるの?」
「それが、3時にお春ちゃんがアンマ屋さんに行くから、付き添わなあかんの。それから、アンマしてもらってる間に、私、夕飯の買い物しようと思って……」
「忙しいのねぇ。」
まあばあちゃんは、お豊ちゃんの話を聞いていると、辛くなってきました。お豊ちゃんが、お春ちゃんより若いといっても、同じ年よりです。お豊ちゃんに負担をかけ過ぎに感じました。
「あっ、ちょっと待って、イワシをたくさんもらったの。持って帰って! 天ぷらにしたら美味しいわよ。」
「わ! 嬉しいわ。イワシのてんぷら大好きなんよ。」
お豊ちゃんは、幸せそうに笑いました。

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松の内があけて、


―――ピンポーン―――
「はい。」
『あ、まあちゃん、こんにちは。お豊です。』
「あら! 入って入って……、」

まあばあちゃんは、温かいお茶とお菓子を用意しました。
「まあちゃん、また冷え込んできたけど、体のほうはどう?」
「わたし? 私はもうすっかり大丈夫。起き上がれなかったのがウソみたいよ。不思議ねぇ。」
まあばあちゃんが湯呑みを小さく揺らしながら言いました。
「よかった。」
お豊ちゃんが嬉しそうにうんうん頷きながら言いました。
「お春ちゃんの膝の具合どう?」
まあばあちゃんが聞きました。
「やっぱり寒さが堪えるみたい。」
「そうよねぇ。」
「あのね、まあちゃん、お春ちゃん今年で88になるのよ。88歳っで米寿よね。お祝いしたいと思って……。何したらいいと思う?」
「お祝いするなら、やっぱり鯛とお赤飯じゃないかしら。」
「そうよね。そうするわ。」
やさしいお豊ちゃんは、お春ちゃんのことばかり気遣っているようです。
「ウチでする?」
「いいの? お春ちゃん、喜ぶと思うわ。」
お豊ちゃんが嬉しそうに言いました。
「お豊ちゃんは、大丈夫?」
「え?」
「寒いから、私たちの歳になると堪えるでしょう?」
「私は、結婚してから今までで一番元気な気がするわ。神経痛も出なかったし。毎年、苦しんできたのにね。」
「そう……」
「まあちゃん?」
「うん。あのね、お豊ちゃんにどうかなと思って、今、ちょっと、これ編んでるの。チュニックって言うんですって」
「私に?」
「ちょっと、当ててみてくれる?」
と、まあばあちゃんはお豊ちゃんに渡しました。
「わぁ! 気持ちいいわ。ありがとう。触ってるだけで暖かいわ。ありがとう。」
お豊ちゃんは、キュッとチュニックを抱きしめて言いました。
「あ、待って待って、これはまだ編みかけなのよ。ちょっと待っててね。」
まあばあちゃんはヨッコラシッと立ち上がりました。

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みんなで着物

「お母さん、どうしたの?」
ションボリしているお春ちゃんに気付いて、邦ちゃんが声を掛けました。
「邦子、これ見てみ……。情けないわ。」
お春ちゃんの手元には、紺地の布に白いシミが散らばっていました。長襦袢は黄ばんでいました。
「まあちゃんのは昨日仕立てたみたいにキレイやのに、なんでやろ……。ああ、情けないわぁ。」
「お春ちゃん、私と背格好が似てるから、私の着てみたら、ね?」
まあばあちゃんがお春ちゃんに言いました。
「……ええの?」
お春ちゃんは涙目になっています。
「お参りはすませてしまったけど、今日は、みんなで和装にして、お茶でもしましょ。お正月らしいわよ。」
まあばあちゃんが、ニッコリ笑って言いました。
「じゃ、着付けは私に任せてね!」
お豊ちゃんが、元気よく言いました。
「わたしも、手伝わせて。」
まあばあちゃんが、立ち上がろうとすると、
「大丈夫大丈夫、任せてちょうだい! これだけは自信あるんだから!」
と言って、お豊ちゃんはまあばあちゃんを座らせました。
「お春おばちゃん、これなんかどう? 邦ちゃんと色が似てるし、ペアルックみたいよ。」
恭子ちゃんが、奥の部屋からいくつか持って来たまあばあちゃんの着物の一つをお春ちゃんの肩に当てました。
「うん、これええわ! ありがとう。」
お春ちゃんが、嬉しそうに笑いました。少し気持ちを持ち直したようです。

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お春ちゃんの着物


「ただいま、あれ、邦ちゃん、ご主人は?」
恭子ちゃんが、邦ちゃんに言いました。
「トモちゃんとひろ子を送って行ったわ。」
「あっ、ありがとう。じゃ、家の人は?」
「お父さんは、二階で休んでるわ。」
まあばあちゃんが、言いました。
「着物、持って来てくれた? 私、羽織とショール頼むの忘れてしもて、持って来てれたやろか?」
お春ちゃんが、お豊ちゃん達にお礼も言わずに、早くと急かせるように言いました。
「ええ、一揃え持って来たわ。」
お豊ちゃんが、少し浮かない顔で着物を包んだ風呂敷を広げました。恭子ちゃんはその横に、同じくらいの大きさの風呂敷包みを二つ置きました。
「えらい、ようさん持って来てれたんやな。一つで良かったのに……」
お春ちゃんは、嬉しそうに言いました。
お春ちゃんが、着物をフワッと広げて、自分に当てました。
「なんや、思てたのと違うわ。こんなに古臭かったやろか……。」
もう一つの包みを開けました。
「これもなんかヨレヨレやし……、色褪せてるし……。こんなやったかなぁ……。」
お春ちゃんは、三つ目の風呂敷包みを広げました。三つ目の包みの中の着物も似たような感じでした。
「けっこう値張ったのに……」
お春ちゃんは、ガックリと肩を落としました。

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お豊ちゃんの着物

「やっぱり! よく似合うわ。」
お豊ちゃんが、嬉しそうに言いました。
「本当! 邦子ちゃん、キレイ!」
恭子ちゃんも嬉しそうです。
「ね、恭子ちゃんもお着物あるんでしょ? お正月なんだから着てみれば?」
お豊ちゃんが恭子ちゃんにすすめました。
「でも、わたしは、ガサツだから……」
恭子ちゃんが照れくさそうに言いました。
「そんな事言わずに。ね? まあちゃんも恭子ちゃんが着物、着てるところ見たいわよね?」
「もちろんよ。お豊ちゃん、いいの? 大変じゃない?」
「何言っての。これくらいなんともないわ。あと10人くらいはいけるわよ。」
お豊ちゃんが、腕をまくる仕草をしました。
「ほんま? ほな私も着物、着ぃたいわ! お豊ちゃん、私もええの持ってるねん。取ってきてくれへんか?」
お春ちゃんが、張り切った様子で言いました。
みんな、お春ちゃんの言葉に固まりましたが、お豊ちゃんは、いつものことらしく驚いた様子もなく答えました。
「分かったわ。恭子ちゃんを着せたら取ってくるわね。」
「わたしもみんなに着物見せたいねん。先にかめへん?」
「じゃあ、行って来るわ。」
「ちょ、ちょっと、お豊おばちゃん、私も行くわ。着物って、荷物山盛りやんか。一人じゃ無理やよ。お春おばちゃんも行こうよ。どれがいいのか選んでよ。」
「みんな好きやから、そうや、お豊ちゃん、趣味ええから良さそうなん選んで来てよ。私、膝痛いねん。」
と、お春ちゃんは膝を擦りながら言いました。
「恭子ちゃん、私、一人でも大丈夫よ。ゆっくりしてて……」
「う、ううん。私行く。あっ……と、トモちゃん、そろそろ出なアカンのんちゃう?」
恭子ちゃんがトモちゃんに腕時計をコンコンする仕草をしました。
「……え、あ! ホントだ。ひろ子ちゃん、行こう。」
お春ちゃんの言葉にトモちゃんもビックリしたようでした。
そして、まあばあちゃんも心配そうな顔をしていました。
(一緒に住み始めた頃は良かったのに……、どうも最近は……)
お春ちゃんは、近頃、お豊ちゃんの事をまるで使い走りのように、お豊ちゃんの事を使いまくります。
お春ちゃんには悪気はないのでしょうが、だんだんひどくなっているように感じていたので、まあばあちゃんは、気になって何とかできればと悩んでいました。

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邦ちゃんの着物


「あ、あのね……、実は邦ちゃんにもよければと思って、その……」
まあばあちゃんが、言いにくそうにモゴモゴ言っています。
「まあちゃん、何言うてんの? ハッキリ言うてよ。」
お春ちゃんが、聞こえにくそうに言いました。そこで、恭子ちゃんがまあばあちゃんの後を続けました。
「それがね、私のを邦ちゃんのサイズに仕立て直したものやから、そんなん、邦ちゃんに渡すの悪いよって言ってたん……」
「え?」
邦ちゃんがキョトンとしました。
「着物……。お母ちゃんが、私にもいろいろ着物を仕立てくれてて、私、こんなんやから、ぜんぜん着ないやん。お母ちゃんが、いつもお手入れしてるから、ちっとも傷んではいないんやけど……」
「あの、見せてもらっても……?」
邦ちゃんが、遠慮がちに言いました。
「うん。ちょっと待ってて。」
すぐに戻ってきた恭子ちゃんが、着物を広げました。
「わぁ……、これ、私のために……」
上品なうぐいす色で、小花が咲いていて、綺麗な金糸が程よく織られています。
「寸法は合うと思うんだけど……」
まあばあちゃんが、自信なさげに言いました。
邦ちゃんが、そっと着物を手に取って肩に当てました。そして、うっとりと呟きました。
「綺麗……」
「邦ちゃん、着てみたら、私、着せてあげる。ね? すごく似合ってるわ。」
お豊ちゃんが言うと、邦ちゃんはコクンと頷きました。

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お豊ちゃんの着付け

「着付け? へぇ、それで上手なんやね。」
恭子ちゃんが感心したように言いました。
「ふふ、花嫁さんの着付けをしたりね。」
「へぇ! あれ、ひろ子ちゃんのは終わり?」
恭子ちゃんが不思議そうに言いました。
「ええ、これなら、十分一日もつものね。」
「ひろ子ちゃんのは、お母ちゃんがしたんよ。へぇ、そんなに違いが出るんやね。すごいね。」
恭子ちゃんが感心したようにウンウンと頷きながら言いました。
「トモちゃん、これをお袖に入れて行きなさい。」
まあばあちゃんが着物とお揃いの小さな袋を差し出しました。
「なあに? キレイ! お手玉?」
「小豆が入ってるのよ。オモリにするの。これを袂に入れると、収まりが良くなって、動いたときキレイに見えるのよ。」
「へぇ。ありがとう。」
「ひろ子は?」
ひろ子ちゃんが、寂しそうに言いました。
「ひろ子ちゃんは、まだ小さいから、なくてもキレイなのよ。トモちゃんも、ひろ子ちゃんくらいの頃は、入れてないのよ。」
ひろ子ちゃんは、納得したように頷きました。
まあばあちゃんは、トモちゃんとひろ子ちゃんをウットリと見つめていました。
トモちゃんとひろ子ちゃんは、嬉しそうに袖をヒラヒラさせて見せ合いっこしていました。
「邦子は、気が利くなぁ。私、邦子に着物、買ってないのに。七五三もしてないし。成人式も服で行かせたし……。私は、お金の使い方間違ってるな。変なところでケチって、アホなところにお金を吸い取られてしもて、今は家もあれへん……」
お春ちゃんは、ションボリして言いました。
「お母さん、これはね、私が揃えたものじゃないんよ。」
「そうよ。私のお下がりなんよ。ひろ子ちゃんが着てるのも、おばあちゃんの手作りなんよ。ね!」
とトモちゃん。ひろ子ちゃんも
「ねー!」
と嬉しそうに応じます。
「そうやったんか……。まあちゃんは、エライなぁ……」
と、お春ちゃんは余計にションボリしてしまいました。

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お参りも終わって


「あれ、トモちゃんとひろ子ちゃんは家に帰らへんのか?」
お春ちゃんが、おや?と言うように聞きました。
「今から、友だちに会いに行くの。ひろ子ちゃんにも会いたいって……」
「ひろ子もお姉ちゃんの友達に会いたい!」
「そうかそうか、行っといで。」
「トモちゃん、そのままで大阪に行くの?」
お豊ちゃんが、言いました、
「え? おかしい?」
トモちゃんが、自分の袖を見ました。
「おかしくはないけど……、時間はあるの?」
「早めに行こうと思って、時間は大丈夫。」
「それなら、トモちゃん、ちょっと、お直ししましょ。すぐに済むから、お春ちゃん、先に帰ってて」
「待ってぇな。私も、振袖の着付け見たいわ。」
とお春ちゃんもついてきました。

「わあ! お豊おばちゃんがすると、なんか違うな、トモ子、細なったで。模様の位置もええわ。お母ちゃんの言う通り着せたつもりやねんけどなあ。全然違う振袖みたい。」
「それにね、さっきより、息もしやすい。不思議―」
とトモちゃん。
「そうなん、なんか紐からなにから、締め上げられてるように見えたけど……」
恭子ちゃんはへえっと言うように言いました。
「でも、そんなに苦しくよ。お母さんのは息苦しくて大変だった。力任せやもん……」
「まあ、それは確かにあるかもなあ……」
「さっ、出来たわ。どう?」
「わあ、ふくら雀やね。ええわあ! ありがとう! お豊おばちゃん!」
「素敵な振袖ねやねぇ。襟はふっくらしていて、袖はしなやかで。薄紅色と桜色と兼ね合いが何とも言えんねぇ。御所車がこれまた素敵。これ、まあちゃんが仕立てたんやねぇ。」
「お豊おばちゃん、わかるの?」
恭子ちゃんが驚いて言いました。
「分かるわよ。これだけのお仕立てが出来る人は、なかなかいないもんねぇ。まあちゃんは、縫物の天才やね。」
お豊ちゃんがうっとりして言いました。
「お豊おばちゃん、どうしてそんなに着付けうまいの?」
ひろ子ちゃんの着物に取り掛かったお豊ちゃんに、恭子ちゃんが言いました。
「昔、着付けのお仕事してたから。結婚して辞めたけど、手が覚えてるもんやね。」
お豊ちゃんがニッコリ笑いました。

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美しい人

「まあちゃん、お豊ちゃん、見てみ、綺麗な人やなぁ。この辺に、あんな綺麗な人おったんやなぁ。へぇ~……」
お春ちゃんが、言いました。
「ホントねぇ……」
まあばあちゃんもその女の人を見て、ため息をつきました。
「美しいわねぇ。」
お豊ちゃんもうっとりして言いました。
「お豊ちゃんも、若い時はなかなかやったんちゃう?」
「え?」
お豊ちゃんが驚いたように言いました。
「今でも、なかなかやもん。」
「はは、やだ、何言ってるのよ。」
「いやいや、ほんまによ。」
お春ちゃんは、大真面目に言いました。まあばあちゃんも頷きました。
お豊ちゃんは、年老いたといっても、色白で大きなシワもなくとても綺麗です。
こんな風に歳をとれればと、まあばあちゃんも羨ましく思っていました。
お春ちゃんも思っていたのですね。

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まあばあちゃんの初詣


3人のおばあちゃんが、シルバーカーを3台並べて歩いています。後から、皆が続きます。
恭子ちゃん達がジロ達のリードを持っています。
「3人で揃って、お参りできるなんて、ホンマにエエお正月やなぁ。」
お春ちゃんが、白い息を吐きがら嬉しそうに言いました。
しばらくしてから、神社に着きました。
「あれ、なんや、小ぎれいやな。」
「そうでしょう。夜は灯篭がともっていて、とっても綺麗だったわ。」
「なんや、まあちゃんもうお参りしたんかいな。」
お春ちゃんが、ちょっぴり不満そうです。
「ええ。毎年、新年、一番にお礼を言いたいから。それに、今年は特にね。いろいろあったけど、無事に乗り越えることができて、本当にホッとしたから……」
まあばあちゃんが、嬉しそうに言いました。
「そやけど、夜中言うたら、エライ風吹いてたやろ……。道も狭いから、車もアカンし……、よう風邪ひかへんかったなぁ。」
「うん。車イスに乗せてもらって、連れて行ってもらったんよ。」
「寒そうやな……」
お春ちゃんが、ブルッと体を震わせて、寒そうな素振りをしました。
「暖かくしていったから、全然寒くなかったわ。それにね、お参りするときは、不思議なことに風がやんでたんよ。」
「そうかいな! それは、なんかエエことがありそうな感じやな。」
お春ちゃんが、驚いたように言いました。
「そうよ。きっと、お参りしてる人、みんなそう思ってたんじゃないかしら。」
「そんな、遅うに、まあちゃんら以外にも、参ってる人おったん?」
「ええ、ご近所の人がちらほら、来てはったわよ。」
まあばあちゃんはにっこり笑って言いました。

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神社の神様

「ねぇ、知ってる? あの神社の神様は、すさのおの尊っていうとっても強い神様をお祀りしてるのよ。」
「へぇ、お豊ちゃんは、何でもよう知ってるな。せやけど、あんな小さな神社におるやろか? 神主さんもおらんみたいやし……」
「大きさなんて、そんなこといいじゃないの。私も邦ちゃんも今は幸せなんだから。一緒にお礼を言いに行こう! お日さんも昇って暖かくなってきたし、お餅もようさん食べたし、運動! 運動! ほらほら! 」
お豊ちゃんはお春ちゃんの肩を軽くぽんぽんと叩きました。
「そんな、急かさんといてぇな。」
お春ちゃんが、よっこいしょっと重い腰を上げました。
「ほな、皆で行こうか。まあちゃん、上着、着んとアカンで。」
「ええ。」
「はい、みんなの上着持て来たよ。カイロももう一個貼っておこう!」
と恭子ちゃんがみんなの上着と貼るカイロを持ってきました。
「あら、ありがとう。恭子ちゃんは、気が走ってるなぁ。」
と、お春ちゃんが感心したように言いました。
「そうでしょっと、言いたいところだけど、カイロは邦ちゃんが気ィ付いてくれたんよ。わたし、こういう身も周りのことは、どうも頭が回らんわ。」
恭子ちゃんが、アハハと元気よく笑いました。
「ほな、行こう行こう!!」

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邦ちゃんの思い出


お春ちゃんは、まだ迷っているようです。
邦ちゃんが口を開きました。
「お母ちゃん、私、辛い事があると、夜に一人で、よくあの神社にお参りしたわ。だって、あの神社には、いつも一緒にお母さんとお参りしてた思い出があるもん。辛い時、悲しい時いつもお参りしてたわ。」
「せやかて、私、昭雄の兄弟が、親の介護をみんな、邦子に押しつけられてから、行ってへんで。なんとか邦子を助けて下さいって。一所懸命に頼んでんのに……。ばかばかしいて……。なんのために賽銭入れてんねん。辛い目に遭わんためにやんか……」
「でも、お話、たくさん聞いてくれはったわ。祠の前に立って鈴を鳴らして、手を合わせると、お母ちゃんが隣でお祈りしてくれてるような気がして……」
「邦子……」
「お母ちゃん、心配ばっかり掛けてごめんね。大好きなお父さんとの思い出がいっぱいある家を手放すことになってゴメンね。みんな私のためにしてくれたことやもんね。」
「邦子、邦子……。あんた、こんなアカン母ちゃんやのに、そんな風に思っててくれたんやなあ……。邦子、ありがとうな。ありがとうな……」
「でも、今までのつらい事が帳消しになるくらい、今、本当に幸せよ。だから、私、お母さんと一緒に、あの神社にお参りに行きたいわ。」
邦ちゃんは、お春ちゃんを抱きしめて言いました。

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みんなで初詣


「ね! 今から初詣に行こう!」
と、恭子ちゃんが言いました。
「いいね。行こう行こう! ね! ひろ子ちゃん。」
と、トモちゃん。
「うん! どこ行くの?」
ひろ子ちゃんが嬉しそうに聞きました。
「どこ行く? あっこの神社に行く?」
と、トモちゃんが恭子ちゃんに尋ねました。
「そりゃそうよ。近いし!」
お春ちゃんが、ムーッとした顔をしています。
「お春ちゃん、どうしたの?」
お豊ちゃんが心配そうに聞きました。
「あそこはアカンで、ご利益ないで。他にしとき!」
「お母さん……」
「邦子、アンタかて、そう思ってるんちゃうんか? 私、ここに越してから、毎年参ってたけど、ろくなこと無かった。アカンアカン。あんなとこ……」
「確かに辛い目に遭ったけど、皆に助けてもらって、乗り越えることが出来たし」
「せやかて、あんた……」
「私、今、とっても幸せだから、お礼を言いに行きたいと思ってるねん。お母さんも、こうして会ってくれるようになって、ほんとに嬉しいから……」
と、邦ちゃんは、静かな口調で言いました。心からそう言っているように見えました。
「わたしも、行きたいわ。こうして、一生のうちで自分のことをホンマに心配してくれる友達に会える人がどれだけいるんかなって思うねん。私。そやから、本当の友達に会わせてくれて有り難うございますって、お参りしたい。」
と、お豊ちゃんが言いました。

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お餅のおかわり

「今年のお雑煮は格別美味しいわ。こんなに美味しいお雑煮は初めてやわ。」
お豊ちゃんが、涙を浮かべて言いました。
「ほんまに、美味しいわ。大勢で食べるのはホンマにええなぁ。せやけど、何やな、樺山さん、来られへんで残念やったな……。」
と、お春ちゃんが言いました。
「うん。そうなんよ……。正月休みは、いつも忙しい上に、大事なお客様が来はるとかで、とても休まれへんらしわ。」
と、お豊ちゃんが言いました。
「樺山さん、頼りにされてるんやね。」
トモちゃんが言いました。
「あんた、通帳のお礼言えたんか?」
お春ちゃんが、ごっくんと飲み込んでから聞きました。お豊ちゃんは、しっかり頷くと、
「年を越さずに、お礼を言えて、本当に良かったわ。」
お豊ちゃんは、自分の胸に両手を当てて、言いました。
「ほんとうは、すぐにでも会ってお礼を言いたかったんだけど、なかなか会えなくて。」
「あんた、それで良かったんやで、あんなヤツレ果てた姿見たら、ひっくり返らはんで……形相変わってたもん」
「あっ、……そう、そうやね……」
お豊ちゃんは、少しふっくらしてきた自分の頬に手を当てて言いました。
「わたし、もうちょっと、お餅食べようかな~」
とトモちゃんが、言いました。
「あっ、トモちゃん、お餅焼くんやったら、お母さんの分も頼むわ。」
「うん。みんなは?」
「ひろ子も!」
ひろ子ちゃんが元気よく言いました。すると、お春ちゃんも、
「もう一つぐらいやったら、入りそうやわ。頼もうかな? お豊ちゃんも、まあちゃんも一個くらいいけるんちゃう? お豊ちゃんは食べたほうがええで、もうちょっとふっくらせんと!」
とお春ちゃんは、おばあちゃん3人組の中でひとりお餅を頼むのを気が引けるのか、一生懸命誘います。
「わたし、頂こうかな?」
お豊ちゃんが、ニッコリ笑って言いました。

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新年のお祝い


今日は元旦。まあばあちゃんの家は大賑わいです。
こたつのテーブルの上に色とりどりのお節料理が、いっぱい並べられています。
まあばあちゃん一家とお春ちゃんとお豊ちゃん、それに邦ちゃんの一家が集まってワイワイしています。みんながワイワイしているからか、ジロ達もウキウキしてピョンピョンしています。
「こんな賑やかで楽しいお正月は生まれて初めてやわ。」
お豊ちゃんは、また泣いています。
「あんた、よう泣くなぁ。」
とお春ちゃんが、呆れたように言いました。
「でも、こんな日が来るなんて、あの時は考えられへんかったんやもん……」
「そやなぁ……」
「幸せやわぁ……。わたし、ホンマに幸せやわぁ。」
お豊ちゃんはハンカチで目頭を押さえました。
お春ちゃんとまあばあちゃんがポンポンとお豊ちゃんの背中を叩きました。お豊ちゃんはうんうんと頷きました。
トモちゃんとひろ子ちゃんは晴れ着を着ています。二人ともとても嬉しそうです。
お父さんとオッチャンは、お庭で何か話しています。
と、トモちゃんと恭子ちゃんが、お雑煮を運んできました。
「おまたせ、お正月のお祝いしましょう! あ、お父さん! オッチャン! この寒いのに何してるの! 早くこたつに入って!」
恭子ちゃんがお父さん達に声をかけました。
みんなが席に着きました。
「「「「「明けましておめでとうございます。」」」」」
みんなで新年の挨拶を交わしました。

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Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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