まあばあちゃんのがまん

隣町のフリーマーケットに行くまあばあちゃんの後ろ姿をジロは2階に上がってずっと見ていました。
ゆっくり、ゆっくり 
まあばあちゃんはシルバーカーを押していきます。
天気も上々、春の柔らかな日差しがまあばあちゃんを包んでいます。

隣町のフリーマケットは前に行った公民館よりもっと賑やかです。
チリンチリン!
すぐ後ろで自転車のベルの音が聞こえました。
まあばあちゃんのシルバーカーすれすれに通り過ぎました。
ドキッとしましたが、
ぶつからずにすみました。
ホッとしていたところを
今度はベルも鳴らさずに自転車が目の前を通り過ぎます。

「とんでもないところに来てしまった。まあばあちゃんは人の往来の激しさに驚きました。
ここからもう帰ろう...
だけど、体がこわばって、シルバーカーを家の方向に回せません。
その時です。
小さな体のまあばあちゃんに、浴びせるような大きな声がしました。
「邪魔になるなあ!ええ年寄りが家にひっこんどれ!」
と男の人。
「ほんまや!安いモンがあると思って、のこのこ年甲斐もなく出てきたんやろ」
と女の人の声。

まあばあちゃんは来たことを後悔しました。
悲しくてつらくて、胸が締め付けられるようでした。涙がいっぱい出てきました。
まあばあちゃんは若い時から人の倍働いてきました。
でも今は、年を重ねて体も思うように動きません。


わたしのような年寄りが欲を出したからやね
若い人の迷惑になるのに…
こんな遠くまで来て、それこそ、あの人たちの言うように、のこのこ出かけてきて…

まあばあちゃんは年を取った自分をこんなに責めたことはありませんでした。

まあばあちゃんは大好きなフリーマケットがすぐそこに見えているのに、シルバーカーをゆっくり家の方向に向けました。


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まあばあちゃんの決心

まあばあちゃんは、この前行ったフリーマーケットが楽しくて仕方ありません。
買って帰った山ほどの買い物に、家族の人はまあばあちゃんの体を心配しながらも、大喜びしてくれました。
それに最近は持病の神経痛もなく体の調子がとっても良いみたいです。
2、3日前に隣町で次の日曜日にフリーマーケットが開かれるって、近所の人に聞きました。
この前より少し遠いけど行ってみようから。
おばあちゃんの胸にこの前に行ったフリーマーケットの楽しさが、よみがえってきます。
「足の調子もいいし、よし思い切って行ってみよう。」
まあばあちゃん、今度はジロをお家に置いていくことにしました。
「ジロ、ごめんね。食べ物のいっぱいあるところだから、人様に迷惑かけられないから」
ジロはまあばあちゃんの顔を心配そうに見ながら、シッポをバタバタふっています。
「じゃ、行ってきますね。お土産買ってくるからね。」


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まあばあちゃんとフリーマーケット


まあばあちゃんは
この日生まれて初めてフリーマケットなるものを見に行きました。
近くの公民館で開催されたのです。
誰ともなく教えてもらってやって来たのです。
公民館の入り口では新鮮なお野菜が山積みされていました。
大根、ニンジン、さつまいも、それに白菜。
「わあ!楽しそう。ジロ、私たちは中に入れてもらえないわね。」
まあばあちゃんは今日もジロと一緒です。

心配そうにしているまあばちゃんに威勢のいいおじさんが声をかけてくれました。
「ばあちゃん、ワンコも一緒でいいよ!そのかわりウーンと買って帰ってな」
まあばあちゃんは
シルバーカーに乗り切れないくらいの
お野菜やら
お餅やら
靴下を買って帰りました。
楽しい買い物をしたおばあちゃんとジロはとってもうれしそうです。

良かったね。まあばあちゃん。



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えべっさん


えべっさんは、商売繁盛の神様です。
トモちゃんの学校も始まって、また、まあばあちゃんはジロとミミちゃんを連れて歩いています。
トモちゃんのいないお散歩は、なんとも淋しいものです。
いつも通っている道なのに、こうも違うものでしょうか……
ジロとミミちゃんも何だか元気がありません。

でも、今日から、えべっさんが始まります。

まあばあちゃんは、一生懸命働いているトモちゃんのお父さんとお母さんのために、えべっさんに御参りに行こうと思いました。
宵恵比寿、本恵比寿、残り恵比寿、この3ヶ日の何時に御参りしようかしら?
まあばあちゃんは迷いました。
宵恵比寿に行くと、一番福がもらえるかな? それとも本恵比寿のほうが……、いやいや残り恵比寿のほうが大きな福がもらえるかしら……。
まあばあちゃんは欲張りなことを考えている自分に気づいて、ひとりで笑ってしまいました。
十日の本恵比寿の日、去年の笹をシルバーカーに乗せて、ジロとミミちゃんと一緒に歩いているまあばあちゃんの姿がありました。まあばあちゃんの町の神社は氏神様も、えべっさんもなのです。神社に着くと去年の笹をお返しします。大きな回収箱の中に、去年の笹を入れなければなりません。御参りに来た人はその大きな回収箱の中にドンドン去年の笹を投げ入れていきます。背が低くて小さなまあばあちゃんは、うまく投げ入れることが出来ません。まあばあちゃんは、どうしたらいいのか困っていました。……。ジロとミミちゃんを連れてマゴマゴしていました。あきらめて笹を持って帰ろうとした時、親切な女の人が、
「笹を、入れましょうか。」
といって、投げ入れて下さいました。
「有難うございます。」
まあばあちゃんは、何度も頭を下げてお礼を言いました。この年になると本当に人様の親切が身に沁みるものです。
それから、新しい笹に、蓑やら小判の形をしたお飾りを付けてもらって帰るのです。
あっ、そうそう、
町会から頂いた抽選券も引かなければなりません。
「おばあちゃん、1等を当ててね。」
って、今朝、トモちゃんが嬉しそうに言ってたことを思い出して、クスッと笑ってしまいましたが、引くからにはイイものが当たってほしいものです。
まあばあちゃんは気合いを入れて引きました!
さて、まあばあちゃんが、引いたくじは~!

……たわしでした。

「ジロちゃん、ミミちゃんご苦労様でしたね。それでは帰りましょうね。」
まあばあちゃんは、ミミちゃんをシルバーカーに乗せて、ジロと一緒に帰ります。
笹の間から顔を出してミミちゃんは、キョロキョロ周りを見ています。
そうするうちに疲れたのかシルバーカーの中で眠ってしまいました。
まあばあちゃんとジロは、商売繁盛の福笹を持って幸せそうな顔をしてゆっくりと帰っていきました。
「商売繁盛、笹、持って来い』と、楽しそうに歌いながら・・・・


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えべっさん


えべっさんは、商売繁盛の神様です。
トモちゃんの学校も始まって、また、まあばあちゃんはジロとミミちゃんを連れて歩いています。
トモちゃんのいないお散歩は、なんとも淋しいものです。
いつも通っている道なのに、こうも違うものでしょうか……
ジロとミミちゃんも何だか元気がありません。

でも、今日から、えべっさんが始まります。

まあばあちゃんは、一生懸命働いているトモちゃんのお父さんとお母さんのために、えべっさんに御参りに行こうと思いました。
宵恵比寿、本恵比寿、残り恵比寿、この3ヶ日の何時に御参りしようかしら?
まあばあちゃんは迷いました。
宵恵比寿に行くと、一番福がもらえるかな? それとも本恵比寿のほうが……、いやいや残り恵比寿のほうが大きな福がもらえるかしら……。
まあばあちゃんは欲張りなことを考えている自分に気づいて、ひとりで笑ってしまいました。
十日の本恵比寿の日、去年の笹をシルバーカーに乗せて、ジロとミミちゃんと一緒に歩いているまあばあちゃんの姿がありました。まあばあちゃんの町の神社は氏神様も、えべっさんもなのです。神社に着くと去年の笹をお返しします。大きな回収箱の中に、去年の笹を入れなければなりません。御参りに来た人はその大きな回収箱の中にドンドン去年の笹を投げ入れていきます。背が低くて小さなまあばあちゃんは、うまく投げ入れることが出来ません。まあばあちゃんは、どうしたらいいのか困っていました。……。ジロとミミちゃんを連れてマゴマゴしていました。あきらめて笹を持って帰ろうとした時、親切な女の人が、
「笹を、入れましょうか。」
といって、投げ入れて下さいました。
「有難うございます。」
まあばあちゃんは、何度も頭を下げてお礼を言いました。この年になると本当に人様の親切が身に沁みるものです。
それから、新しい笹に、蓑やら小判の形をしたお飾りを付けてもらって帰るのです。
あっ、そうそう、
町会から頂いた抽選券も引かなければなりません。
「おばあちゃん、1等を当ててね。」
って、今朝、トモちゃんが嬉しそうに言ってたことを思い出して、クスッと笑ってしまいましたが、引くからにはイイものが当たってほしいものです。
まあばあちゃんは気合いを入れて引きました!
さて、まあばあちゃんが、引いたくじは~!

……たわしでした。

「ジロちゃん、ミミちゃんご苦労様でしたね。それでは帰りましょうね。」
まあばあちゃんは、ミミちゃんをシルバーカーに乗せて、ジロと一緒に帰ります。
笹の間から顔を出してミミちゃんは、キョロキョロ周りを見ています。
そうするうちに疲れたのかシルバーカーの中で眠ってしまいました。
まあばあちゃんとジロは、商売繁盛の福笹を持って幸せそうな顔をしてゆっくりと帰っていきました。
「商売繁盛、笹、持って来い』と、楽しそうに歌いながら・・・・


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Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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