まあばあちゃんとフリーマーケット


まあばあちゃんは
この日生まれて初めてフリーマケットなるものを見に行きました。
近くの公民館で開催されたのです。
誰ともなく教えてもらってやって来たのです。
公民館の入り口では新鮮なお野菜が山積みされていました。
大根、ニンジン、さつまいも、それに白菜。
「わあ!楽しそう。ジロ、私たちは中に入れてもらえないわね。」
まあばあちゃんは今日もジロと一緒です。

心配そうにしているまあばちゃんに威勢のいいおじさんが声をかけてくれました。
「ばあちゃん、ワンコも一緒でいいよ!そのかわりウーンと買って帰ってな」
まあばあちゃんは
シルバーカーに乗り切れないくらいの
お野菜やら
お餅やら
靴下を買って帰りました。
楽しい買い物をしたおばあちゃんとジロはとってもうれしそうです。

良かったね。まあばあちゃん。



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まあばあちゃんの決心

まあばあちゃんは、この前行ったフリーマーケットが楽しくて仕方ありません。
買って帰った山ほどの買い物に、家族の人はまあばあちゃんの体を心配しながらも、大喜びしてくれました。
それに最近は持病の神経痛もなく体の調子がとっても良いみたいです。
2、3日前に隣町で次の日曜日にフリーマーケットが開かれるって、近所の人に聞きました。
この前より少し遠いけど行ってみようから。
おばあちゃんの胸にこの前に行ったフリーマーケットの楽しさが、よみがえってきます。
「足の調子もいいし、よし思い切って行ってみよう。」
まあばあちゃん、今度はジロをお家に置いていくことにしました。
「ジロ、ごめんね。食べ物のいっぱいあるところだから、人様に迷惑かけられないから」
ジロはまあばあちゃんの顔を心配そうに見ながら、シッポをバタバタふっています。
「じゃ、行ってきますね。お土産買ってくるからね。」


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まあばあちゃんのがまん

隣町のフリーマーケットに行くまあばあちゃんの後ろ姿をジロは2階に上がってずっと見ていました。
ゆっくり、ゆっくり 
まあばあちゃんはシルバーカーを押していきます。
天気も上々、春の柔らかな日差しがまあばあちゃんを包んでいます。

隣町のフリーマケットは前に行った公民館よりもっと賑やかです。
チリンチリン!
すぐ後ろで自転車のベルの音が聞こえました。
まあばあちゃんのシルバーカーすれすれに通り過ぎました。
ドキッとしましたが、
ぶつからずにすみました。
ホッとしていたところを
今度はベルも鳴らさずに自転車が目の前を通り過ぎます。

「とんでもないところに来てしまった。まあばあちゃんは人の往来の激しさに驚きました。
ここからもう帰ろう...
だけど、体がこわばって、シルバーカーを家の方向に回せません。
その時です。
小さな体のまあばあちゃんに、浴びせるような大きな声がしました。
「邪魔になるなあ!ええ年寄りが家にひっこんどれ!」
と男の人。
「ほんまや!安いモンがあると思って、のこのこ年甲斐もなく出てきたんやろ」
と女の人の声。

まあばあちゃんは来たことを後悔しました。
悲しくてつらくて、胸が締め付けられるようでした。涙がいっぱい出てきました。
まあばあちゃんは若い時から人の倍働いてきました。
でも今は、年を重ねて体も思うように動きません。


わたしのような年寄りが欲を出したからやね
若い人の迷惑になるのに…
こんな遠くまで来て、それこそ、あの人たちの言うように、のこのこ出かけてきて…

まあばあちゃんは年を取った自分をこんなに責めたことはありませんでした。

まあばあちゃんは大好きなフリーマケットがすぐそこに見えているのに、シルバーカーをゆっくり家の方向に向けました。


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まあばあちゃんとトモちゃん

春のお日様はとても暖かだけど、まあばあちゃんの心は暗く沈んでしまいました。まるで重い荷物を背負ったように足取りも重く、ゆっくりうつむきがちに歩いていました。悲しくて周りがまるで見えませんでした。
その時です。
「おばあちゃん」
と聞きなれた声がしました。孫娘トモちゃんでした。ジロもいます。まあばあちゃんに体を寄せて幸せそうにシッポを振っています。
「どうしたの?さっきから呼んでるのに?」
心配そうに聞いてきます。
「うん。ごめんやで」
「あちこち探したんよ。ねっ、ジロ! お母さんがひょっとしたら隣町のフリマかもって言うから、こっちへ来てみたんよ。」
孫娘のトモちゃんはまあばあちゃんの肩をキュッと抱き寄せて言いました。
まあばあちゃんを包み込む空気がゆっくり変わっていきます。
暖かい風のように。
「あれ、おばあちゃん。何も買わなかったの?」
まあばあちゃんは返事に困りました。
さっきのつらい事は言いたくありません。
どう言おうか悩んでいると、
「ねっ、おばあちゃん。もう1回フリマに行こうよ。」
と、トモちゃんが言いました。
「おばあちゃん、ずいぶん歩いて疲れたんちゃう?ここ座れば?」
と、トモちゃんはまあばあちゃんをシルバーカーの上に乗せて歩き出しました。ジロのリードはまあばあちゃんが持ちました。
「おばあちゃん見て、区民祭りってあっちこっちに書いてあるわ。ほらね。」
今日のフリーマーケットは区民祭りのイベントだったのです。






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まあばあちゃんとビーズの犬

孫娘のトモちゃんはまあばあちゃんをシルバーカーに乗せて、ゆっくりゆっくりジロと一緒に押しています。
「おばあちゃん、ほら!あの人もあっちへ行く人もワンちゃん連れてはるよ。見て見て、あの人なんか4匹も!だから心配しないでね。」
フリーマーケット会場にジロが入ったらダメなのではと心配するまあばあちゃんにトモちゃんが答えました。
でも今日のフリーマーケットはこの前とはずいぶん違いました。
おばあちゃんが期待した新鮮な野菜はありませんでした。まあばあちゃんはちょっぴり残念でした。
トモちゃんがビーズを売っているお姉さんのところで止まりました。
「ねっ、おばあちゃん。この子ジロに似てるー!これ買おうっと。いくらですか?」
それは白と茶色のビーズで作った。犬の形をしたストラップでした。
「一つ1500円です」
トモちゃんはお姉さんから二つ買いました。
おばあちゃんとお揃いです。まあばあちゃんは財布にトモちゃんは携帯電話につけてもらいました。




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トモちゃんと二人で


「はい!これはおまけです。」
ビーズのお姉さんがジロの首輪にイチゴの形のビーズをつけてくれました。
「有り難うございます。こんなに良くして下さって。」
まあばあちゃんはペコペコ頭を下げて何度もお礼を言いました。
「おばあちゃん向こうの広場の隅っこのところで無料の花を配ってるのよ。行ってみはったら?」
とビーズのお姉さんが言いました。
まあばあちゃんは行ってみることにしました。

孫娘のトモちゃんはまあばあちゃんの事がいつもと様子が違うように思えて気になって仕方がありませんでした。
なんとなく元気がないように思うのです。ジロもそう思うのが、まあばあちゃんの手の下に頭を持って行ってたり鼻でツンツンしたりペロペロしたりと頻りにかまいます。ビーズを買った時も嬉しそうにしてるんだけど、何か違うんです。
「あっ、そうか」
トモちゃんは気づきました。

おばあちゃんは、きっとこの前の公民館の時みたいにお野菜をいっぱい買いたかったんだ。


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まあばあちゃん!これがホントのフリーマーケットよ

この区民祭りのフリーマーケットは、まあばあちゃんの思っていたのとは違って家庭の不用品を持ってくるというものでした。
フリーマーケットのことがよく分からないので、先日いった公民館と同じように思っていたのです。

「ここは、お野菜売ってるところがないのかなあ」
トモちゃんはまあばあちゃんを喜ばせようと思って、キョロキョロと探しましたが,やはり野菜は売っていませんでした。それに、ちゃんと説明しておかないと、今日みたいに遠い道のりを一人でトコトコとフリーマーケットを目指して来てしまうかもしれません。
「おばあちゃん、フリーマーケットっていうのはね。お家で使わなくなったけど、まだまだ着れそうな服とか、ほら、お祝いのお返しでたまった食器とか毛布とかそんなのを必要な人に買ってもらうところなんよ。おばあちゃんはお野菜が欲しかったんでしょう。」
「うん」
トモちゃんの言葉にまあばあちゃんは小さく頷きました。
「やっぱり」
トモちゃんはにっこり笑って言いました。




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またまた、フリーマーケットで

「でもね、おばあちゃん。ここは楽しいよ。いろんなものがいっぱいあって」
トモちゃんは広々としたフリーマーケットを見て言いました。
たくさんの人がそれぞれ自分たちの欲しいものを求めて、ガヤガヤとにぎやかに行きかっています。ジロがいるので中には入って行けませんが、遠目で見ていても楽しそうです。
「トモちゃん見ておいで、私はジロとここにいるから。」
「でも、おばあちゃんも一緒じゃないと楽しくないもん」
そう言ってトモちゃんは、まあばあちゃんを乗せたシルバーカーをくるりと回しました。
フリーマーケットの反対側にはいか焼き、広島焼き、リンゴ飴、タイ焼き屋さんという風に屋台がいっぱい並んでいました。
「おばあちゃん、おなかすいたね。何か食べよ」
「そうね。いい匂いね」
まあばあちゃんとトモちゃんはたこ焼きを買いました。そして二人とジロはフウフウしながらたこ焼きを食べました。
ジロが一番嬉しそうに見えるのがおかしいですね。



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まあばあちゃんとお花のおじさん

まあばあちゃん達が広場の隅っこで仲良くたこ焼きを食べていると、向こうの方から大声で呼ぶおじさんがいます。
「私たちのことかしら?」
まあばあちゃんとトモちゃんは勘違いかなと思って辺りをキョロキョロと見回しましたが、それらしい人はいません。
「やっぱり、私たちの事かな?」
いぶかしげにしている二人におじさんはなおも大声で手招きしています。
「おばあちゃん、いってみよ」
トモちゃんは、空になったたこ焼きの入れ物を紙に包んでゴミ箱に入れました。
「早く早く!花が無くなっていしまうよ!」
おじさんがまあばあちゃん達に言いました。
「さっき、うちの娘のところで何か買ってくれたやろ? ありがとな!」
おじさんはビーズのお姉さんのお父さんだったのです。
「ほら、今なら、まだあるけど早く取っとかんとみてる間になくなるで」
おじさんの前に並べられた箱の中に黄、白、ピンク、紫のきれいなパンジーがいっぱい入っていました。





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花でいっぱいになったおばあちゃん

「ほらこれなんんかどうだね」
おじさんはキレイなパンジーの中でもとりわけ良いのを2つ選んで、おばあちゃんの膝の上に置きました。
「これ頂いてもいいんですか?」
「ほらここに、お花無料プレゼント。お一人様2個って書いてあるやろ?」
おじさんは手書きの看板をコンコンと叩いて言いました。
「これ、わしが書いた看板なんやけど、肝心の花がうまくかけなくてなあ。さあ嬢ちゃんも選んだ選んだ」
人の良いおじさんに急かされて、トモちゃんもまあばあちゃんと同じパンジーを選びました。
まあばあちゃんの膝の上は可愛いパンジーでいっぱいになりました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
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