兄弟の気遣い



しばらく歩くと、公園があります。
さっきの兄弟が、公園の水道で手を洗っていました。
なにやら嬉しそうに話しています。
「兄ちゃん、捕まえたセミあそこで鳴いてる!」
弟が、高い木の枝を指さして言いました。
「どこどこ……。ほんまや、お前ようわかったなぁ」
「うん! 飛び出してすぐ、あそこにとまってん! でも、鳴かへんから心配しててん。」
兄弟はならんで、セミの鳴くのを聞いていました。
「兄ちゃん、あのセミ、ちょっと羽がかけてたけど、ちゃんと飛んでエライなぁ」
「ホンマやな」
「あっ、さっきのおばあちゃんや!」
こちら側を向いていた弟君がまあばあちゃんに気付きました。
兄弟はまあばあちゃんに手を振りながら走ってきました。
「おばあちゃん、ジロとミミさわってもいい?」
「あら、この子達の名前覚えてくれたの?」
「うん。朝、いつも会うもん!」
と言って、お兄ちゃんはジロに頬ずりしました。
「兄ちゃんな、ジロとミミなでるのは、手を洗ってからやって言うねん。ジロはいつもお風呂が好きでキレイ好きやからって!」
「まあ!」
まあばあちゃんは兄弟の優しい気遣いに感心しました。
この子達のお母さんはどんな人だろうと思いました。
こんなに優しい気遣いを出来る子に育てるなんて、素晴らしい事です。
まあばあちゃんは二人の兄弟を微笑ましい気持ちで見ていました。


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ペット禁止



「かわいいなぁ。この子らがジロとミミなんや~。かわいいなぁ。」
「可愛いやろ! こっちがジロで、こっちがミミいうねん」
兄弟は、嬉しそうにジロとミミを撫でています。
「おばあちゃん、ミミ抱っこしてもいい?」
ミミちゃんはめいっぱいオッポを振って、お兄ちゃんの顔をペロペロしています。まあばあちゃんはニッコリして頷きました。
ジロは弟君に抱きつかれてちょっと暑そうにハアハアしています。
「今日から、学校休みやから、おばあちゃん、おらんと思ってた。得した気持ちや!」
お兄ちゃんは本当に嬉しそうに言いました。
「気持ちいなぁ。かわいいなぁ。ぼくもワンちゃんと住みたいなぁ」
お兄ちゃんは、羨ましそうに言いました。
「僕らの住んでるマンション、ペット禁止やから、ダメだって母さんが……」
弟君が、しんみり言いました。
「まあ……」
まばあちゃんは返事に困りました。
「でも、お父さん、早くお家を買えるように、頑張るって! そしたら僕らもジロとミミみたいな子といつも一緒にいられるね!」
弟君は、楽しみらしく、急に元気よく言いました。

(こんな小さな子達も自分たちの家の事情をよく考えているのね。)
ジロとミミちゃんから、いつまでも離れない兄弟を見て、少し切なくなりました。


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堺の町のまあばあちゃん

Author:堺の町のまあばあちゃん
堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
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